三菱みなとみらい技術館（神奈川県）で宇宙まで飛んでいく本物のロケットエンジンを見てみよう！

知的好奇心がすくすく育つ学びスポット！
横浜市西区みなとみらいにある三菱みなとみらい技術館は、陸、海、空、宇宙をテーマに三菱重工グループの技術を紹介する科学館です。最先端の科学技術やものづくりに関して実物や大型模型を交えながら、仕組みや歴史をわかりやすく解説してくれます。展示物には「Hシリーズ」大型ロケットに搭載されたエンジンの実物や、深海探査船「しんかい6500」の実物大分解展示など、迫力ある展示が数多く揃っています。電車や飛行機、船など子どもが大好きな乗り物に関するものもたくさん！

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子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む！

子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之（たき やすゆき）先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい！面白い！」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。

知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“

子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が８つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。

» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く！「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載！

三菱みなとみらい技術館で育つ子どもの力

知的好奇心が育つと、子どものどんな力が育つのかをチェック！三菱みなとみらい技術館では、とくにどんなところが子どもの知的好奇心をくすぐるのか、宇宙に詳しい達人に教えてもらいました。

宇宙や海、空、陸など幅広い分野を支える三菱重工グループの技術を分かりやすく解説しており、乗り物に興味のある子どもにピッタリです。展示だけでなく、シミュレーターやVRシアターといった体験型展示もあり、身近にあるさまざまな科学技術を楽しく学べるので機械の構造や、科学の不思議に対する興味を養ってくれます。

» 宇宙が大好き!!｜ミステリアスな宇宙を楽しく学ぼう
» 宇宙の達人「宇宙タレント 黒田有彩さん」お仕事インタビュー

三菱みなとみらい技術館ってこんなところ！

三菱みなとみらい技術館は、三菱重工業株式会社が1994年6月に設立した三菱重工グループの技術を紹介する施設です。陸、海、空、宇宙のテーマ別ゾーンに加え、「バーチャルツアーステーション」など最新の体験型展示を通して、日常生活では触れる機会の少ない科学技術にふれることができます。

所要：1～2時間
おすすめの年齢：5歳～

＜施設データ＞

• 子ども用トイレ：✕
• おむつ替え：〇
• 授乳室：〇
• ベビーカー利用：〇
• ベビーカー貸出：✕
• コインロッカー：〇
• 館内飲食店：〇
• 館内売店：✕

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おすすめのアクセス方法は？

三菱みなとみらい技術館に行くには、みなとみらい線みなとみらい駅からのアクセスが便利です。

改札を出てテナントの横にあるエスカレーターがみなとみらい駅5番けやき通り口につながっています。

地上出口からけやき通りを横浜美術館の方角へ向かえば、徒歩約3分ほどで到着します。道中、連絡橋（グランモール橋）を超えてまっすぐ進むと施設の建物が見えてきます。JR根岸線・横浜市営地下鉄桜木町駅からでも東口を出て徒歩約8分で着きます。

車の場合は、首都高速横羽線「みなとみらい」ランプ出口正面にある三菱重工横浜ビル有料地下駐車場を使用できますが、駐車台数には限りがあるので公共交通機関を使うのがオススメです。

おすすめの遊び方

電車や飛行機、船などの乗り物の模型が多く展示されているので、乗り物に興味のある子どもは大興奮することでしょう。シミュ―レータやVRシアターなど、ここでしか体験できない体験展示は必ずチェック。１～2時間あれば、だいたいの映像コンテンツや実物展示を見て回ることができるので、みなとみらいへのおでかけついでに立ち寄ってもよいかも。

公式サイトでは、各ゾーン展示を見学しながら「環境」「くらし」「エネルギーの歴史」などをクイズ形式で楽しく学ぶのに役立つワークシートダウンロードできます。事前にプリントアウトして持参し、家族で一緒に挑戦してみるのもおすすめです。

「宇宙ゾーン」宇宙開発を支える三菱の技術

1階フロアにある「宇宙ゾーン」に展示されているのは、ロケットの模型やロケットエンジン。上の写真は、三菱重工が開発した「H-IIA」「H-IIB」と現在開発が進む「H3」ロケットの大型模型です。ほかにも、国際宇宙ステーション（ISS）の日本実験棟「きぼう」の実物大模型や、映像で宇宙開発技術について解説する「フロンティアシアター」など見どころ満載。

大型模型でも展示されていた「H-IIA」や「H-IIB」ロケットに搭載されている「LE-7A」エンジンと、その前身である「LE-7」の実物も展示されています。大きなロケットを宇宙まで飛ばすロケットエンジンの迫力が感じられます。解説では2つのエンジンを比較してエンジン技術の進化についても知ることができます。

こちらは、国際宇宙ステーションから送られてきた映像や宇宙開発技術の未来についてダイナミックな映像で解説してくれる「フロンティアシアター」。ロケットや宇宙ステーションなど一人称視点で見ることの出来る映像はまるで宇宙に居る気分が味わえます。

2階フロアにある「バーチャルツアーステーション」は、半径7ｍ×全幅15ｍの巨大シリンドリカル（円筒形）スクリーン全体に映像が広がるVＲシアター。ロケットの製造から打ち上げまで詳しく学ぶことができる映像など、陸、海、空、宇宙などさまざまな科学技術に関するコンテンツを開発・上映している人気展示の一つです。

「海ゾーン」未知の世界が広がる深海へ！

「海ゾーン」では、宇宙と同じようにまだまだ多くの謎が秘められている深海の調査に使われている調査船の活躍を学ぶことが出来ます。
6500mの深海まで潜水することができる、世界最高水準の有人潜水調査船「しんかい6500」の実物大分解展示や、深海での資源探索を体験できるシミュレーター「SUPER SHINKAI」などで、海洋資源、海洋開発に関する取り組みを知ることができます。
※新型コロナウイルス感染症対策のためシミュレーターは休止中

「Research Port（リサーチポート）」のコーナーでは太陽の光が届かない深海に住む生物の標本や貴重な海洋資源、地震のメカニズムを解き明かすための調査など多岐に渡る調査の一部を学ぶことができます。

地球深部調査で活躍する地球深部探査船「ちきゅう」のプロジェクトや館内にある設備を詳しく紹介している展示。地球の地下深くを探索する地球深部探査船には、さまざまな機能が付いています。宇宙と同じようにまだ多くの謎に包まれている深海を探るのはワクワクしますね。

「空ゾーン」空の旅を支える三菱の技術

航空開発の最新技術を紹介している「空ゾーン」に展示されている、国産ジェット旅客機MRJ（Mitsubishi Regional Jet）の機首・前胴部。内部も見学可能です。

新型ジェットエンジンの迫力ある実物大展示や実物の座席、コックピットでMRJのフライトシミュレーションを体験できる航空技術の最先端が集まっています。
※新型コロナウイルス感染症対策のためシミュレーターは休止中

「History Walk」では空を飛ぶ技術を発展させてきた歴史を、アートで知ることが出来ます。あなたも知っている過去の偉人たちを探してみよう。

「陸ゾーン」持続可能な社会を目指す技術

火力や風力などの発電方法や世界のエネルギー事情について学ぶことが出来る「陸ゾーン」。
低炭素社会から脱炭素社会を目指す三菱重工グループの取り込みについて、電力、交通、物流、冷熱の各分野の最新技術や解決策がわかりやすく紹介されています。

直径92メートル、2,400キロワット風車のブレードの一部分を実物展示しています。ほかにも風力発電の大型化に伴い海の上に建設する洋上風車について、その構造や技術が紹介されています。

圧力水型原子力発電の主な機器を収納している「原子炉格納容器」を30分の1のサイズに縮小した模型。原子力を使って安全に発電するために様々な器材が組み合わさって作られています。

世界中で使われている電力の半分を占める火力発電で活躍する「ガスタービン」の模型。効率よく電気を作るための工夫やタービンの仕組みを学ぶことができます。

これからの未来を想像する新展示

1階のフロアにはマスコットキャラクターのテクノくんが迎えてくれるテーマ展示空間「MHI FUTURE GATE（エムエイチアイ フューチャー ゲート）」があります。ここでは三菱重工グループ創業期から現在・未来を写真や線画、模型のシルエットが突然動き出す複合メディアウォールで展示しています。

造船業から始まった1世紀以上の歴史がある三菱グループの歴史を紹介している展示。過去から現在、未来へ向けて取り組んでいる新しい技術革新について知ることができます。

三菱重工業長崎造船所が建造した「ダイヤモンド・プリンセス 」の模型や、未来のインフラ設備を再現したジオラマなど三菱グループのあらゆる取り組みを紹介しています。

技術館の最後を締めくくる展示

展示コーナーの出口付近には、三菱グループが建造、設計に携わった飛行機・ヘリコプター・船などの模型を展示している「History of Vehicles（乗物の歴史）」コーナーがあります。

精巧に作られた模型が大人気で、ここで足を止めて動かなくなってしまう子どもも多いとか。乗り物が大好きな子と訪れる際には、ここの見学時間もあらかじめ見込んでおくのがおすすめす。

オンラインでも科学体験！

公式サイトでは、映像で楽しく学べる科学実験動画や親子で楽しめるイベント「キッズ・ラボ」のデジタル版が公開されています。
親子で楽しめる理科実験やクイズに挑戦できるZoomを利用した無料オンラインイベントも随時実施されています。当日先着順なので、興味のある人は公式サイトをチェックしてみて。

小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備

館内には、荷物を預けられるコインロッカーも完備しています。見学をはじめる前にあらかじめ手荷物を預けておくのがオススメです。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、現在使用中止

1階の展示フロア「MHIフューチャーゲート」を抜けた先には、ベビーベッドも完備されています。

※新型コロナウイルス感染症対策のため、現在使用中止

授乳室など他にも子どもを連れにうれしい設備が揃っているので、お出かけの際も安心です。

三菱重工が培ってきた幅広いジャンルの科学技術にふれることができる三菱みなとみらい技術館。陸、海、空、宇宙のそれぞれをテーマに、ものづくりの技術発展の歴史と最先端技術を楽しく学べる展示が揃っています。大型ロケットや深海調査船、飛行機、電車など乗り物に関する展示も多く、乗り物に興味を持っている子どもであれば喜ぶこと間違いなしのスポットです！

※新型コロナウイルス感染症対策のため展示の休止や一部入場を制限している場合があります。

●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。

監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録していますよ。

子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。

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