知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
千葉市科学館は子ども交流館や中央保健福祉センター、中央区役所など千葉市の公共施設が集まるビル「Qiball(きぼーる)」の7階から10階のフロアに入る施設です。「日常の身近なところから科学へ」をコンセプトに、日常の視点から科学を発見し、親しむ機会を作ってくれます。子どもから大人まで、わかりやすく学び、楽しくふれることができる参加体験型の展示が数多く揃っているので、科学に興味を持つきっかけ作りにもぴったり。7階のエントランスとプラネタリウムのあるフロアに加え、8階の「ワンダータウン」、9階の「テクノタウン」、10階の「ジオタウン」など、フロアごとにテーマを変えた展示があります。
子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!
子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。
監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。
知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“
子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。
» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!
千葉市科学館で育つ子どもの力
知的好奇心が育つと、子どものどんな力が育つのかをチェック!千葉市科学館では、とくにどんなところが子どもの知的好奇心をくすぐるのか、宇宙に詳しい達人に教えてもらいました。
1000万個を超えるリアルな星空が投影されるプラネタリウムや、「ジオタウン」では天体や地球に関する展示が楽しめるスポットです。この施設の特徴でもある身近な所にある疑問や不思議を科学として捉えることを促す体験型の展示は、自分自身やこれからの未来について考える想像力を養ってくれます。自分の体を使って五感の機能や仕組みを学ぶ展示は発想力を養ってくれるでしょう。
» 宇宙が大好き!!|ミステリアスな宇宙を楽しく学ぼう
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千葉市科学館ってこんなところ!
宇宙と地球、自然や生命のふしぎを観察、体験することが出来る「ジオタウン」。身の回りに溢れる産業技術や科学技術の原理や仕組みを分かりやすく解説する「テクノタウン」。視覚・音・光・数などの不思議を科学的に楽しく探究する「ワンダータウン」の3つのフロアの体験展示は、実際に手でふれたり、動かしたりすることで理解を深められるような内容になっているので、発想力や洞察力が養われます。
所要:2時間
おすすめの年齢:3歳~
住所 | 千葉県千葉市中央区中央4-5-1 |
---|---|
電話 | 043-308-0511 |
営業時間 | 9 ~19時 |
定休日 | 不定休 |
料金 | 510円、高校生300円、小中学生100円(プラネタリウムセット券820円、高校生490円、小中学生160円) |
アクセス | JR千葉駅から徒歩15分、京成千葉中央駅から徒歩6分 |
駐車場 | なし |
<施設データ>
- 子ども用トイレ:〇
- おむつ替え:〇
- 授乳室:〇
- ベビーカー利用:〇
- ベビーカー貸出:〇
- コインロッカー:〇
- 館内飲食店:✕
- 館内売店:〇
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おすすめのアクセス方法は?
千葉の市街地にあるので、公共交通機関の利用がおすすめです。
京成千葉中央駅東口から徒歩約6分、JR千葉駅の東口からだと徒歩約15分。JR千葉駅からはバスの利用も可能で、東口のりば1・7・10からバスで6分、バス停「中央三丁目」下車、徒歩すぐです。
以下、京成千葉中央駅からのアクセス詳細を紹介します。
千葉中央駅東口を出て右手に少し進めば「きぼーる通り」に続く大きな交差点があります。交差点を渡ってこの通りをまっすぐ進んでいくと施設のある建物が見えてきます。
交差点から300mほど進むと千葉市科学館が入るQiball(きぼーる)が見えてきます。科学館のあるフロアへはエントランスの奥にある専用のエレベーターで上がってください。
車でもアクセスしにくいことはありませんが、千葉市科学館には専用駐車場がありません。Qiball(きぼーる)には有料駐車場がありますので、そちらを利用しましょう。
おすすめの遊び方
科学の原理や法則を体験して分かりやすく学ぶことができる講座や、自分自身の目や耳で体感できる体験型展示など体験することに重きをおいた内容が揃っている施設です。
ほかにも各フロアで実施しているワークショップやサイエンスショーなど体験型のイベントもあるので、一日だけでは楽しみ尽くすのが大変です。千葉市科学館には入館料が無料になったり、会員限定のイベントに参加できる「科学館メンバー会」があります。何度も来館したい方は、入会を検討してみてもよいでしょう。
プラネタリウムで、天体の不思議を発見!
7階エントランスフロアには科学館主催の企画展などを行う企画展示室やベンチなどが並ぶ多目的スペース「サイエンスアート広場」と、最新鋭の投影機を備える県内最大の23m水平ドームのプラネタリウム施設があります。光学式の恒星投影機とCG映像を映し出すデジタル式プラネタリウムの2種類を使用。1000万個を超えるリアルな星空が宇宙と大迫力の映像を合わせて楽しめるプログラムは必見です!
千葉市科学館のプラネタリウムでは、毎日複数のプログラムを上映しています。スケジュールは公式サイトや公式Twitterで確認できます。
プラネタリウムホールの出入り口には、千葉市立郷土博物館で26年間も活躍していた投影機「GOTO GX-10-T」も展示しています。鉄アレイのように付いている二つの球がそれぞれ北半球と南半球の星空を投影していました。
「ジオタウン」で科学の楽しさにふれよう!
10階の「ジオタウン」は、宇宙と地球、自然や生命の不思議を体験できる参加型の展示ゾーンになっています。
古代より続く宇宙へのあこがれを辿る「宇宙観の変遷」や、月の重力を体感できる「ムーンウォーカー」など、宇宙開発の「きのう・きょう・あした」を紹介している展示を見れば壮大な宇宙への想像をかきたてます。
画面に映るものを見分ける動体視力の限界に挑戦するテストや、合図に合わせて両手足を動かす反応力を測定するゲームなど直感で楽しめるコンテンツも人気です。
地球環境問題やエネルギー問題など生活の中にあるさまざまな問題を、映像やゲームを通して考えることができる展示もあります。
廃棄物も新しい物へ生まれ変わることができるリサイクルを学ぶ展示では、どのようなものが再利用されているかゲーム感覚で楽しく学ぶことができます。
「テクノタウン」で暮らしを支える科学技術にびっくり!
9階の「テクノタウン」は日常の中で目にする信号機や自動車などさまざまな製品や機械を素材に、そこに隠れた科学の原理や技術の仕組みを紐解く展示ゾーンになっています。
白い盤面に映し出された回路図通りにブロックを置いていくと光センサーやラジオの回路再現できる「電子回路パズル」。パズルを正しい向きに並べることが出来れば本物と同じように動きます!
自動車を構成するさまざまな部品の機能を体験できる展示。エンジンやブレーキ、トランスミッションなど車の中で部品がどのように動いているか見ることができます。
4つのゲームに挑戦できる「センサールーム」
スタートボタンを押してから4つのゲームを順にクリアしてゴールまでのタイムを競う「センサールーム」。4種類の異なるセンサーの仕組みを楽しく学べる人気の展示になっています!
さわることで反応するセンサーや足で踏むことで反応するセンサーなどを使った体感型ゲームのように楽しめるので親子で一緒に挑戦するのもオススメです。
「ワンダータウン」で身体を使って感覚的に科学を体験
10階の「ワンダータウン」では、視覚や聴覚などの目や耳から入る情報を人間がどのようにとらえているのかを視覚トリック実験や鏡張りの部屋などを使って体験することができます。見たり、聴いたり、動かしたりして体験できる楽しい展示がたくさんあるので、親子で一緒に体験してみましょう。
小さな声が遠く離れた所で聞こえる「パラボラ音声伝達」やパイプで音を伝える「パイプ電話」は一緒に展示を楽しめるので、家族で体験するのにピッタリです。
「透過」「反射」「屈折」などあらゆる性質を持つ光の不思議を体験する展示では、多角的に探究する楽しさや発想力を養います。光の性質や特徴、色の仕組みを展示物を使って学んでみましょう。
回転する人形に点滅する光を当てることで動いているように見える「ゾートロープ」や、回転すると色が付いたように見える「ベンハムの回転盤」など不思議な展示が揃っています。
子どもはもちろん大人でも難しい「数と図形の数学パズル」に挑戦できます。パズルの向きを変えたり、動かしたりして答えを見つけましょう。
自然の中にある植物や雪が作り出す規則性のある形を映像で学ぶことができる「自然界の形の規則性」の展示。雪の結晶やハチの巣など自然の中に隠れた数の不思議は数字の苦手な子でも楽しめますよ。
ミュージアムショップで実験キットやオリジナルグッズを買おう
7階のエントランスにある「千葉科学館ミュージアムショップ」では、幅広い年齢で楽しめる工作・実験キットに珍しい科学グッズ、そして科学館オリジナルグッズを購入できます。科学館8階にも展示している「箱入り娘(1430円税込み)」(スライディングブロックパズル)は単純なルールで大人も子どもも楽しめるとあって、人気の商品です。
- 【場所】
- 【営業時間】10~19時
- 【定休日】施設に準ずる
小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備
千葉市科学館はバリアフリーへの取り組みだけでなく、小さい子どもを連れた親子向けのサービスが充実しています。施設内で使えるベビーカーも用意されており、利用希望であれば受け付けスタッフと各フロアスタッフに声をかけてみましょう。
9階のアトリウムには完全個室ベビーケアルームmamaroが設置されています。授乳室としての機能だけでなく、おむつ交換や離乳食、寝かしつけや着替えなど子育て中の親が困るような問題を解決してくれる便利な設備です。
7階と10階には車いすやベビーカーのまま入ることが出来る広いスペースのトイレも完備されています。狭いトイレで困ることや、外にベビーカーを置いておく心配もありません。
8階と9階にも車いすやベビーカーのまま入ることが出来る多目的トイレがあります。こちらは幼児用のおむつ交換台が完備されています。
千葉市科学館は「日常の身近なところから科学へ」をコンセプトに、身の回りにある自然現象や科学技術など、日常の視点から科学を発見し参加・体験を通して理解を深める展示が揃う科学館。身近にある科学の不思議に対して興味を持つきっかけや、分からないものや知らないことに対しての想像力や洞察力を育てることに繋がる体験ができます。
※コロナ感染予防のため展示の休止や一部入場を制限している場合があります。
●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』
子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。
監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録していますよ。
子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。