“瀬戸内のクジラ”といわれるスナメリを代表に、ペンギンやカワウソ、アシカ、トドなど、“ひれあし”系(海獣類)の生物が多いのも魅力になっている広島県の「宮島水族館」。参加・体験型のユニークな展示スタイルやイベントも特徴で、子どもも大人も瀬戸内の海の世界に引き込まれちゃいます。
参加・体験型の水族館のおもしろみあふれる展示スタイル
“瀬戸内のクジラ”といわれる、かわいらしいスナメリに迎えられる「宮島水族館」。海の生きものをより身近に感じられる参加・体験型の水族館と知られ、アシカのショーやペンギンのお食事タイム&撮影会、アザラシの撮影会、カワウソのお食事タイム、海の生物に直接触れることができる「ふれあいの磯」などと魅力たっぷり!
厳島神社に代表される世界遺産の島ということで、エントランスに入ると神社を思わすような朱色の景観に包まれ、水族館とは思えない佇まい!
館内はというと・・・ もちろん美しい海の世界が広がっています! 瀬戸内海を中心に380種1万5000点以上の生物が展示されていますが、“参加・体験型の水族館”という特徴に加えて、ペンギンやアシカ、アザラシ、トド、カワウソなど、“ひれあし”系(海獣類)の生物が多いのも特徴。
しかも、展示スタイルがとてもおもしろい! タコ壺の中に入ったマダコがいるかと思えば・・・
3色の光に演出されたミズクラゲが神秘的に浮遊していたり・・・
幻想的な宮島名産のカキの養殖いかだ風景が広がっていたり・・・
テッポウウオが地上のエサをシューティングしたり・・・
テレビなどを見るかのように、ひとつのフレームでスナメリの姿を見せていたりと、ついつい見入ってしまう個性あふれる展示スタイル。
瀬戸内海唯一のほ乳類としても知られる、このスナメリ。日本全国の水族館でも6館にしかいないという希少なもの(2022年4月現在)。イルカの仲間で、その愛嬌ある表情と水と戯れるように優雅に泳ぐ姿に見入ってしまいます。
国内唯一の幻想世界!宮島名物のカキの養殖風景に感動
おもしろみあふれる展示スタイルの真骨頂ともいえるのが「海のめぐみ」。なんと! 広島名産のカキの養殖風景が再現されているんです。“カキの養殖”などと侮ることなかれ! 1・2階を貫く水深約6.5mの海中世界には、幻想的な光景が広がっています。
カキいかだに設置された箱メガネから海中世界をのぞけば・・・
光輝く神秘的な世界が! キラキラと光を乱射するカタクチイワシの群れに包まれ、思わず声を上げしまう美しさ。
カキの養殖風景を展示している水族館なんて国内唯一ともいえる存在。地元の人でもなかなか見ることのできないカキいかだの様子ですが、地元ならではの展示で、地域に密着した瀬戸内の海の豊かさを感じることができます。
磯遊び感覚で子どもが夢中になる「ふれあいの磯」
直接、海の生き物に触ることができる「ふれあいの磯」。貝やヒトデ、ナマコなどを、実際に手で触れて観察を!
磯遊び感覚で楽しめるのですが、大人の顔ほどもある大きなヒトデも! これは、コブヒトデモドキ。手で触れても安心な生物ばかりなので、子どもは夢中になること間違いなし!
「せとうち研究所」では、海の生き物の「なぜ?」「なに?」に答え、子どもにもわかりやすく紹介する講座も開催されているので、本日のイベントスケジュールを要チェック!
コイをしたくなるきらびやかな幻想世界
2021年8月に誕生した「はつこい庵」も見逃せません! 光×金魚×鯉の競演で、和の美しさと癒しを感じる「はつこい庵」はとってもフォトジェニック。実は広島は、日本有数の錦鯉の生産地でもあるんです。
透き通るように透明な、さまざまな形をした水槽の中をゆったりと泳ぐ金魚や錦鯉が美しいこと!
“鯉の滝登り”のごとく、円柱形の水槽を上っていく錦鯉の姿なども見ることができます。
空飛ぶペンギン&アシカライブは大盛り上がり!
空を飛ぶように泳ぐペンギンがいるかと思えば・・・
海中をすばしっこく泳いだり・・・
「ペンギンプール」では、フンボルトペンギンの愛らしいさまざまな姿を見学できます。
コツメカワウソは、残念ながらお昼寝タイム。
トドだって、頭上をゆっくりと通過していきます。
「アシカライブ」は平日3回、土・日曜・祝日は4回の開催予定で、所要時間は約15分。円形状のライブプールでは、アシカのコミカル&白熱のショーが繰り広げられます。
子どもたちの前に登場したアシカ君たち! まずはみんなにご挨拶。
今日は、カレーライスを作るようですが、スタッフの指示に従ってその食材を上手に持ってきてくれます。
アシカと急接近して、輪投げなどで遊ぶことも!
最後は勢いよくプールを泳ぎ回って、バーを飛び越えたり・・・
大きくジャンプして空中にぶら下がったボールをタッチして、大歓声の元「アシカライブ」も終了です。
どれも欲しくなる!飼育員が監修したかわいいぬいぐるみ
“参加・体験型の水族館”という名に恥じない、さまざまな楽しみ方ができる「宮島水族館」。子どもはもちろんですが、パパやママも興味を惹く展示で、海の世界へ誘われますよ。飼育員が完全監修した、こんなかわいいスナメリのぬいぐるみも! なんと肌触りがもちもち、しっとりしていて気持ちいい。宮島水族館オリジナル「もちもちスナメリぬいぐるみ」は2860円。
「もちもちコツメカワウソぬいぐるみ」2860円と、どっちにしようか迷いそう。
肌触りやわらかでカラフルな色合いがインパクトあるニシキアナゴの「抱き枕」2090円や、コウイカとタコの「ふわふわぬいぐるみ」各2200円も、いい表情を出しています。水族館で販売しているとは思えないほど、ぬいぐるみのクオリティーが高くてオドロキ!
お菓子でダントツ人気なのは、バニラとココアの2種類の味が楽しめる、宮島水族館オリジナル「スナメリ&カワウソ なかよしバウム」700円(12個入り)です。
宮島水族館
住所 | 広島県廿日市市宮島町10-3 |
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営業時間 | 9~17時(最終入場は16時) |
定休日 | なし(臨時休館日あり) |
料金 | 大人1420円 小・中学生710円 幼児400円(4歳未満は無料) |
アクセス | フェリー「宮島桟橋」より徒歩25分 |
URL |
●2022年4月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間やサービス体制などが通常と異なることがあります。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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【Photos:tawawa】