石川県のトレインパーク白山を徹底取材！シミュレーターや北陸新幹線車両基地見学、アクセスなど

2024年3月13日（水）、石川県白山市に誕生した「トレインパーク白山（白山市立高速鉄道ビジターセンター）」。JRの新幹線車両基地を見学できるのが最大の特徴で、高速で通過する新幹線を目の前で見ることができたり、キッズフロアや北陸新幹線について学べるフロアがあったりと、鉄道好きキッズには夢のような施設です。今回スタッフが徹底取材！フロアごとに詳しく解説します。

【新幹線 学びと体感エリア】北陸新幹線を学ぶ＆シミュレーター体験！

新幹線の床下作業に使われる「床下検修車」。実際に座ることも

トレインパーク白山は、5階建て（2階は施設なし）の建物。1階のエントランスを入ると、有料の「新幹線 学びと体感エリア」と無料の「観光情報おみやげエリア」があります。

「新幹線 学びと体感エリア」は、北陸新幹線に関する展示や体験ができる施設。なんといってもJR西日本とのコラボ施設なので、パンタグラフや台車など本物の車両パーツを活用した展示が充実しています。車両基地で新幹線の床下を点検しながら移動するための「床下検修車（ネコ車）」に座ったり、線路の幅を計測する機械が体験できたりと、北陸新幹線について遊びながら学べます。

新幹線の運転シミュレーターは大型1基、小型2基を設置。大型シミュレーターの運転台は、本物の北陸新幹線の運転台を使用しています。小型シミュレーターでもリアルな画面が楽しめますよ。

シミュレーターは雨や霧などの悪天候を選択することもできます。本物さながらの運転士気分を味わえるところも魅力のひとつ。

北陸新幹線のグランクラスのシート展示では、座って記念撮影ができるうえ、撮影用に子供用の制服が用意されています。
展示パネルでは新幹線の歴史や技術、お仕事内容の紹介も。丸ごと学べば、北陸新幹線博士になれちゃうかも！？

【新幹線 学びと体感エリア】

• 料金：入場券　大人500円、こども（中学生以下）無料
  ※混雑緩和のため入場枠あり
• 運転シミュレーターは入場券のほか、大型300円、小型100円。所要約10分

【こども あそびエリア】ボルダリングやデジタルアトラクションで思いっきり遊べる

3階の「こども あそびエリア（有料）」は、広々とした子どものための空間。靴を脱いで駆け回って遊べます。中央には白山（はくさん）をモチーフにした大型立体遊具があり、山の周りにネット遊び、ボルダリング、チューブ型すべり台などが設置されています。海の生き物の映像などが人の動きによって変化するデジタルアトラクションも、子どもに大人気。

0～2歳の赤ちゃんエリア。鉄道にまつわる絵本や図鑑で読み聞かせもできます。窓からは北陸新幹線の高架が見えますよ。

エリア内にはコインロッカー（100円。返却式）があるので、荷物を気にせず遊べます。また。子ども用トイレ、授乳室（利用は女性のみ）、子ども用の手洗い用水道なども完備しています。

【こども あそびエリア】

• 料金：大人500円、こども（中学生以下）無料
  ※混雑緩和のため入場枠あり。混雑時は入場から120分の利用にご協力を
  ※大人の付き添いが必要（大人1名につき、こども4人まで）
  ※靴下着用が必須。土足禁止
  ※高校生以上のみでの利用不可

【新幹線 見学エリア】新幹線の車両基地を間近で見学できる！

4階から行ける屋外通路は、JR西日本の白山総合車両所につながっています。白山総合車両所は2015年に北陸新幹線の長野～金沢間開業に合わせて作られた施設で、車両の整備を行っています。敷地面積は26万平方メートル。兼六園約2.2個分だそうです。

その中の「仕業交番検査庫」で、新幹線が並んでいるところが見られます。施設からは、南端からガラス窓越しに見渡す形で見学が可能。時間帯や状況によって入庫している新幹線の編成数は異なりますが、W7系やE7系が入ってくるそう。ガラス面の上部が開放されているので、庫内の音や匂いも感じることができます。

撮影はOKですが、お仕事中の人たちの顔を特定できないようにするなど配慮を。

左が北陸新幹線の線路、中央が連絡通路、右側が白山総合車両所です。

【新幹線 見学エリア】

• 料金：無料
  ※1階「新幹線 学びと体感エリア」か3階「こども あそびエリア」どちらかの入場券があれば入場可能

【屋上 展望室エリア】目の前を高速で走り抜ける新幹線を感じよう

無料で入れるのが屋上の「展望室エリア」。ここでは時速260kmで通過する新幹線をこんなに近くで見られます。飲料の自動販売機やテーブルもあり、ちょっとした休憩もできますよ。

新幹線はあっという間に通過していくので見逃さないように！通過時間が掲示されています。

こちらは敦賀方面。天気がよければ日本海や白山も一望できる絶景スポットです。

飲食施設やお土産店はある？

人気は新幹線の新幹線のバウムクーヘン各種

館内にレストランやカフェはなく、原則として飲食することはできません。ただ、外の芝生広場や屋上の展望室エリアでは飲食が可能です。3階こどもあそびエリアは、ペットボトルや水筒なら飲み物の摂取OK。
最寄り駅の加賀笠間駅周辺は住宅街で飲食店が少ないため、あらかじめ済ませてくるのがおすすめです。

また、お土産店は1階の「観光情報おみやげエリア」にあります。3市1町（白山市、能美市、野々市市、川北町）の特産品や鉄道グッズを販売。お菓子のほか、北陸新幹線カレーなどユニークなものも。鉄道車両消しゴムの詰め放題などもありますよ。

トレインパーク白山までのアクセスは？

金沢駅から加賀笠間駅までは、IRいしかわ鉄道で約15分。そこから徒歩約15分で到着します。西口からバス（1時間に1本程度）の運行もあります。加賀笠間駅にはエスカレーターやエレベーターがないので、小さな子ども連れやベビーカー持参の際はちょっとだけ注意が必要。トレインパーク白山までは平坦な道のりです。

トレインパーク白山