【乗車体験レポ】西九州新幹線と同時デビューの「ふたつ星4047」子ども連れで楽しめるポイントは?

「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」

星 裕水のアイコン星 裕水

西九州新幹線と同時にデビューしたのが「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」。佐賀県、長崎県という九州の観光における「ふたつの星」を、キハ40形・47形の車両で巡ります。長崎本線を経由する午前便「有明海コース」(武雄温泉駅→長崎駅)と、大村線などを経由する午後便「大村湾コース」(長崎駅→武雄温泉駅)があります。今回は午後便の「大村湾コース」に乗車し、旅を楽しんできました。親子で楽しめる車内や沿線の様子を紹介します!

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目次(index)

まずは車両の前で記念撮影!

「ふたつ星4047(よんまるよんなな)」

長崎駅の在来線ホームに上がると、「ふたつ星4047」が到着していました! 隣は西九州新幹線ホームなので、もし新幹線が停まっていたらこちらも撮影してみましょう。ホームは膜屋根のため自然光が入り、明るい雰囲気。ホームへはエレベーターが完備されているので、ベビーカーやスーツケースがあっても安心です。

ふたつのルート

「大村湾コース」は長崎駅14:53発、武雄温泉駅17:45着という約3時間の旅。車内のトイレは1カ所のみなので、できれば乗車前にも済ませておきましょう。

「ふたつ星4047」

こちらの列車も西九州新幹線と同じく、水戸岡鋭治さんがデザイン。白い車体に黒と金色のロゴが描かれているほか、運転台の上にも「ふたつの星」が!

2号車のラウンジ車両|ふたつ星4047

2号車のラウンジ車両にはこんなワイドな窓も。比較的低い位置にロゴなどがあるので、子どもたちの目につきそうです。記念写真を撮るときも子どもの頭の位置にロゴが来るのはうれしいですね。

客室乗務員|ふたつ星4047

出発時刻が近づくと、客室乗務員が鐘を鳴らして知らせてくれるので、さっそく列車に乗り込みましょう。ちなみに客室乗務員の制服も「ふたつ星4047」オリジナルです。

キハ47|ふたつ星4047

「ふたつ星4047」のベースになっているのは、旧国鉄時代に設計・製造されたキハ40形・キハ47形という車両。何度かの改造を経て、今もなお現役という貴重な存在です。
車両にはそれぞれ形式や番号が振られています。例えば1号車は「キハ47-4047」です。車両はキハ47形。4047という番号は、今回の列車名にちなんでつけられました。「キ」は気動車、「ハ」は普通車を意味します。

自分の席はどこかな?車両探検

車両は3両編成で1号車と3号車が指定席、2号車は共用のラウンジ車両となっています。指定席には一般的な2席+2席並びの席のほか、カウンター席(2人掛けソファ席)や4人掛けのBOX席(1号車)などがあります。1号車、3号車ともにラゲージスペースがあるのでキャスター付きバッグなども置けます。

1号車|ふたつ星4047

1号車。座席や棚、日よけなどに木材を多用し、室内灯もクラシックな雰囲気。

1号車のBOX席|ふたつ星4047

1号車のBOX席。テーブル付きでゆったりしています(利用は3人以上)

3号車|ふたつ星4047

3号車。鮮やかな天井のイラストにも注目。

カウンター席|ふたつ星4047

3号車の窓に面したカウンター席(2人掛けソファ席、相席の可能性あり)

3号車のカウンター席|ふたつ星4047

3号車のカウンター席。足元にも星があります。

トイレ|ふたつ星4047
トイレ内のおむつ替え台やベビーチェア|ふたつ星4047

トイレは1号車にあり、車いすにも対応。トイレ内にはおむつ替え台やベビーチェアもあります。

2号車のラウンジでは車内販売も

2号車の「ラウンジ40」|ふたつ星4047

「ふたつ星4047」の目玉とも言えるのが、2号車の「ラウンジ40(よんまる)」。床はパッチワークのような華やかな床に、優雅なテーブル席やソファ、窓には障子という贅沢な造りです。午前便の「有明海コース」は佐賀海苔の試食体験(1000円)、午後便の「大村湾コース」では波佐見焼転写体験(2500円)といった、沿線の魅力を感じられる体験イベントも行われます(定員制、車内で先着順予約)。

2号車の「ラウンジ40」ビュッフェ|ふたつ星4047

ビュッフェではドリンクやおみやげを販売しています。

「ふたつ星4047」オリジナルグッズ

タオルやクリアファイルなど、実用的な「ふたつ星4047」オリジナルグッズが充実。

「アール・サンク・ファミーユ」のアイスソルベ|ふたつ星4047

雲仙市小浜にあるアイスソルベ専門店「アール・サンク・ファミーユ」のアイスソルベ(500円)、「ふたつ星4047」オリジナルフレーバーも楽しめます。季節ごとに内容が変わります。

伊木力(いきりき)柑橘ジュース|ふたつ星4047

長崎の真ん中に位置する大村湾を眺めながら、伊木力(いきりき)柑橘ジュース(500円)でほっとひと息。酸味が控えめなので、子どもでも飲みやすい味です。穏やかな海を眺めていると心が安らぎますね。

そのほか、予約制のオリジナル弁当や、長崎スフレ(午後便のみ、数量限定)などもあります。ただ、3時間の乗車時間が長く商品も限られているため、子どもの好物のおやつや軽食も用意しておくと安心です。

海辺のレトロな木造駅舎「千綿駅」

千綿(ちわた)駅|ふたつ星4047

「大村湾コース」の停車駅のクライマックスとなるのが千綿(ちわた)駅。すぐ目の前は海、夕方はサンセットが楽しめます。すぐ目の前が海なので、季節によっては絶景のサンセットを楽しむことができます。段差があるので、ホームに降りるときや駅では子どもの手をつないでおきましょう。

レトロな木造駅舎の千綿(ちわた)駅|ふたつ星4047

レトロな木造駅舎がフォトジェニック。停車時間は10分間(16:20着、16:30発)あるので、下車してホームや駅を撮影してみては?無人駅ですが駅舎内にはお花屋さんがあります。

くじら焼/千綿(ちわた)駅(長崎県)

毎週金曜日は「ふたつ星4047」の到着に合わせて、「くじら焼」の大納言と抹茶クリームのセット(500円)を販売。数量限定であっという間に売り切れてしまうので、買えたらラッキーです(セット内容は変更する場合あり)。

このあとは、ハウステンボス駅(こちらも絶景ポイント!)を経て佐世保線を走り、有田駅で停車した後、終点の武雄温泉駅へ。ゆったりとした列車の旅を体験できました。

まだある!子どもと楽しむ「ふたつ星4047」

高級感があり、大人も満足度は◎の「ふたつ星4047」。子どもと楽しむなら、こんなところに注目してみては?

水戸岡鋭治さんが描いたイラスト|ふたつ星4047
水戸岡鋭治さんが描いたイラスト|ふたつ星4047
水戸岡鋭治さんが描いたイラスト|ふたつ星4047

車内には、水戸岡鋭治さんが描いたイラストがあちこちに。工業デザイナーとして有名な水戸岡さんですが、元々はイラストレーター。沿線の自然や生きもののイラストを鑑賞しながら、「この生きものは?」と話が弾みそうです。

2両目のラウンジに書かれている「キシ140-4047」|ふたつ星4047

2両目のラウンジには「キシ140-4047」と書かれています。先ほど紹介したように「キ」は気動車ですが「シ」はなんでしょう?これは「食堂車」という意味です。現在、食堂車を備えた気動車は少なく、「キシ」という組み合わせは非常に珍しい存在なんです。こんなちょっとした豆知識も子どもの好奇心が刺激されますね!

「隠れふたつ星」|ふたつ星4047

外から日光が差し込み、窓の星形が車内に写り込んだ、いわば「隠れふたつ星」。晴れたときだけ見られる風景です♪

乗車記念のスタンプ|ふたつ星4047

乗車記念のスタンプは2種類。1色タイプ(上)のほか、3色のスタンプを重ねて押して完成する「重ね押しスタンプ」(下)も用意されているので挑戦してみては。

ふたつ星4047

「ふたつ星4047」の乗車には、乗車券のほか、指定席特急券が必要です(長崎→武雄温泉は合計大人4500円 ※通常期の料金)。人気列車のためすぐに満席になることもあるので、早めの予約がおすすめです(発売は1カ月前の10時から)。

武雄温泉駅で西九州新幹線に乗り換える場合は、対面乗り換えではなく、在来線ホームから一度改札を出て、新幹線ホームに入ることになります。乗り継ぎの際は時刻の確認を忘れずに。

西九州新幹線と「ふたつ星4047」、両方に乗車すれば、電車好きの子どもも大満足の旅になるはず。

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