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【お正月遊び】すごろく、凧揚げ、羽根つき、お手玉など、子どもと楽しめる10種類を紹介

【お正月遊び】すごろく、凧揚げ、羽根つき、お手玉など、子どもと楽しめる10種類を紹介

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お正月といえば、すごろく、凧あげ、かるた、お手玉などの遊びがありますよね。これらの古くから伝承されてきたお正月遊びは、三世代で楽しむことができ、コミュニケーションを育む良い機会にもなります。新年は昔ながらのお正月遊びで、楽しく家族で過ごしてはいかがでしょうか。

目次(index)

1.「すごろく」は新しい一年を占う運試し

お正月遊びのひとつとして、すごろくが遊ばれるようになったのは江戸時代のこと。その一年を占う運試しとして、たくさんの人ですごろくを行っていたそうです。すごろくはルールが簡単で、小さい子どもから大人まで幅広い世代で楽しめるため、家族や親せきが集まるお正月の遊びにぴったり。お正月の運試しといえば、おみくじが定番ですが、すごろくで一年の運を占ってみるのも良いですね。

すごろくの名前の由来はサイコロにあり!

すごろくは漢字で「双六」と書きますが、この名前の由来はサイコロ。すごろくでは、サイコロを2つふって出た目の数だけ、自分の駒を進めます。2つのサイコロで6のゾロ目を出すことがもっとも有利となることから、「双六」と名付けられたと言われています。

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2.願い事を乗せて天高く上げる「凧揚げ」

凧を飛ばすために広場を思いっきり走ったり、空に高く舞い上がる凧を見上げたり、凧揚げは外で遊べる健康的なお正月遊び。お正月の晴れた日には、「たこ~、たこ~♪ あがれ~♬」と口ずさみながら、親子で凧揚げを楽しんでみませんか?
凧揚げの由来は、江戸時代に親が男の子の出生を祝い、健康を願う儀式として行われていたもの。願い事を凧に乗せて、天まで届ける意味があります。ぜひ子どもに意味を伝えて、親子それぞれの願い事を込めながら、大空高く凧を飛ばしてください。

凧が高く上がるのは、風が吹いている日!

凧は風の力を利用して、空高く揚がっていきます。まず、風の向きを読んで、風の吹いている方向に向かって広げた凧を上げて、糸も同じ方向に向かって引いていきます。風が弱いときは、風に向かって走りながら糸を引くこと。最初は難しいですが、うまくコツをつかめると、気持ちよく凧が揚がっていきます。ぜひ楽しくチャレンジしてくださいね。

3.一年の厄をはねのける「羽根つき」

羽根つきも、凧揚げ同様、外で楽しく体を動かせるお正月遊びのひとつ。一年の厄をはねのけ、子どもの成長の願うものとして、古くからお正月に行われています。羽を落とした人は、顔に墨を塗る罰ゲームがありますが、これは実は厄除けのおまじないなんですよ。羽子板を持った二人が向きあって、羽を付き合うのは「追羽根(おいばね)」と呼び、一人で何回、羽を突けるかに挑戦する「揚羽根(あげはね)」という遊び方もあります。

羽子板の玉は、丸くて硬い植物の種

羽子板に使う黒い球は、ムクロジという植物の種が使われています。ムクロジは漢字で「無患子」と書き、「子どもが患わ無い(わずらわない)」という意味を持った縁起の良い木。丸いムクロジの種はとても硬いので、羽子板で叩いても割れないそうです。すごいですね。

4.「お手玉」は子どもの成長に良い効果がたくさん

お手玉は、小豆などを入れた手の平サイズの小さな袋玉を使う手遊びです。一人または二人で、複数のお手玉を投げあったり、たくさんの人で円を作って「お手玉歌」と呼ばれる歌を歌いながらお手玉を回していったりと遊び方はさまざま。まず初心者は、ひとつのお手玉を使って練習すると良いでしょう。夢中で遊んでいると自然と集中力が養われるうえ、手指を使うので脳への良い刺激にもなります。奈良時代の頃から遊ばれていた古い遊びで、なんと聖徳太子もお手玉で遊んでいたという説もあるそうです。

お手玉を通して、作法や礼儀を学ぼう

お手玉は、祖父母から孫へと代々受け継がれ、遊びを通じて、作法や礼儀などを学ぶ「隔世伝承遊び(かくせいでんしょうあそび)」のひとつに選ばれています。お手玉を作ることで裁縫を身につけたり、遊ぶときに正座を覚えることもできます。ただ楽しいだけでなく、子どもの成長にも関わる要素が、お手玉には含まれているんですよ。

5. 笑う門には福来る。「福笑い」で大笑い!

福笑いは、目隠しをされた人が目、鼻、口など顔のパーツを、顔の輪郭が書かれた紙の上に並べる遊び。勝ち負けを決めるものではなく、完成したユニークな顔を見て、みんなで笑ったり、驚いたり、ワイワイと盛り上がることができます。「笑う門には福来る」のことわざがあるように、楽しく笑えることから、お正月遊びとして定着したと言われています。目隠しのドキドキ感も楽しみのひとつです!

オリジナルの福笑いに挑戦しよう!

通常、福笑いはおかめ、ひょっとこなど縁起物の顔が定番ですが、子どもが好きなキャラクターや動物などで、オリジナルの福笑いを作るのもおすすめ。手作りすることで、工作遊びとしても楽しむこともできますね。

6. 一人でも大人数でも遊べる「コマ回し」

コマ回しは、コマがクルクルと回る姿から、うまく回ると「早く子どもが独り立ちする」と言われ、お正月によく遊ばれるようになりました。回転するコマの模様を楽しんだり、コマ同士をぶつけて競わせたり、一人でも大人数でも遊ぶことができます。指でひねって回転させる「ひねりごま」、紐を使って回転させる「糸巻きごま」、「投げごま」など回し方もたくさんあります。

おじいちゃんやおじさんにコツを教わろう!

「糸巻きごま」、「投げごま」など紐を巻き付けて回す技ができるとかっこいいですよね!最初は少し難しいかもしれませんが、練習すると、子どもでも上手に回せるようになります。コマ回しが得意なおじいちゃんや親せきのおじさんがいたら、ぜひコツを教えてもらってくださいね。

7. 成功すれば達成感が味わえる「けん玉」

けん玉は、本体のけん先と3つのお皿に、紐でつながった玉をのせて遊びます。お正月遊びとして定着した理由は明らかではありません。けん玉にはさまざまな技がありますが、初めてチャレンジするときは、まず、玉をお皿に乗せる基本の技からスタートするのがおすすめ。何度も練習して、成功したときに「できた!」と達成感があるのも、けん玉の楽しさのひとつです。

けん玉は手だけなく、全身を使った遊び

けん玉は、立って遊ぶ全身運動。手先だけでなく、全身をつかって力加減を調整したり、リズムよくひざを屈伸させたりするのが上達のポイントです。室内で簡単にできるのも良いですね。ぜひ親子で競って遊んでみましょう。集中力を高める効果もありますよ

8. 楽しくことわざや和歌を学べる「かるた」

かるたは、読み札と絵札に分けられた2種類の札を使って、読み上げられた札を競って取るゲーム。いろは歌を用いた「いろはかるた」は、子どもが遊びながら字やことわざを学べるように江戸時代後期に考案されたそうです。「百人一首」もかるたの一種で、鎌倉時代に藤原定家が選定した歌集「小倉百人一首」から作られています。本来、宮中の遊びだった、この「百人一首」が江戸時代、庶民に広がり、お正月に遊ばれるようになりました。

「百人一首」の入門は、「坊主めくり」から!

「百人一首」は和歌を覚えていないと遊べないと思われがちですが、年齢が小さな子どもと一緒なら「坊主めくり」という遊び方もあります。積んだ絵札を順番に引き、出た絵によって手札が増えたり減ったりして、最終的には手札の多さで勝敗を決めます。坊主が出たら手札をすべて戻す、御姫様がでたら捨てられた札をすべてもらえるなど、各家庭ごとに子どもにもわかりやすくルールを作って遊んでみましょう。

【百人一首については、こちらの記事も!】
» 『百人一首かるた』の覚え方、勝てる方法は?

9. うまくできたら今年は転ばない⁈「だるま落とし」

だるま落としは、高く積まれた木の一番上にあるだるまが落ちないように、木を小槌で叩いていくゲーム。だるまは自力で起き上がることができないので、だるまを落とさずに成功すれば、「この一年は転ばない(トラブルが起きない)」と伝えられています。小槌で叩く力や叩く位置を考えながら行うので、単純なゲームに見えて、難易度は高め。大人数でも遊べますが、だるまが落ちるまで一人で叩き続ける遊び方もあります。

だるまのモチーフは歴史的人物だった!

だるまのモデルは実在の人物で、禅宗の祖である達磨大師と言われています。達磨大師が真っ赤な衣をまとって坐禅を組んでいる様子が、だるまで表現されているそうです。

10. 指先の力加減が覚えられる「おはじき」

おはじきをはじいて、当てたおはじきを自分のものにするシンプルな遊びです。ガラス製のおはじきの玉を使わなくても、ペットボトルのキャップで遊ぶこともできますよ。目当てのおはじきにうまく当てるには、指先の力の調整や、はじく方向を考えることが必要なので、脳の発達にもとても良い巧緻運動としても知られています。お正月によく遊ばれるようになった由来は不明ですが、昔ながらのお正月遊びの定番のひとつです。

奈良時代に中国から渡来したおはじき

おはじきは奈良時代、中国から伝わったとされ、この頃は小石や貝がらを使って、宮中で貴族たちの間で遊ばれていたそうです。女の子の遊びとして流行したのは江戸時代で、ガラス製のおはじきになったのは、明治時代後期です。きれいな色がたくさんあることも、子どもたちに人気の理由です。

日本ならではのお正月遊びは、子どもの成長や一年の良運を願う気持ちが込められて伝わってきたもの。家族や親戚たちと一緒に、ぜひお正月遊びを通して、コミュニケーションを楽しんでくださいね。