SDGsと私たち｜お休みの合図のアチアチテレビと、どんぐり銀行

2020年9月25日

「るるぶKids」編集部の高石です。
私たちの地球を守るために、国連が「2030年までにやるべき」と定めた世界共通の17の目標であるSDGs（えす・でぃー・じー・ず）。「るるぶKids」では、“親子で楽しくできる”をテーマに、具体的なアクションの提案やおでかけとの関連性を発信していきます。

この連載コラムでは、新しく始めてみたことやちょっとした発見など、子どもたちの未来につながるかもしれないSDGsな日常の一コマを紹介していきたいと思います。

◇ SDGsとは？ ◇
»子どもの未来を守るSDGsとは？簡単な遊びからサステナブルな取り組みを始めよう

熱くなったアチアチテレビはお休みの合図

2歳になったうちの息子はテレビが大好きです。特にEテレの「ピタゴラスイッチ」にご執心。通常放送分をほとんど録画して観るだけで飽き足らず、DVDまで購入して繰り返し観ています。
テレビを消している時間がないとと思いつつ、保育園から家に帰ってバタバタと家事に追われている最中はどうしても頼りにしてしまい、消したらイヤイヤ期真っ盛りの息子は大激怒… そんな状況に悩んでいたのですが、ある日息子がふとテレビの画面に触れて「テレビ、アチアチだね」と言ってきたんです。
そこで私が「テレビさんもう疲れたってアチアチになってるから、ねんねさせてあげようね」と言うと、頷いて素直にリモコンで消してくれました！これにはびっくり。
我が家のテレビが古いことにも助けられましたが、ふと、『家電製品が熱くなるほど電力を使っている』という気付きのはしっこに息子を立たせられたのではないかと思い至りました。まだ当然、節電がなんたるかを理解してもらうのは難しい。ですが、今はアチアチになったらお休み、ということをわかってくれるだけで十分です。
きっと育児をしていると、子どもの小さな発見から私たちができること、子どもたちに事例のひとつとして教えられることがこれからも沢山でてきます。なるべく見逃さず拾い集めていきたいと思いました。

»ピタゴラスイッチ – NHK

＜関連するSDGsの目標＞

» SDGsとは？

どんぐりを通帳に預ける？どんぐり銀行っていったい何だろう

ツイッターで『どんぐり銀行』という言葉が目にとまりました。少し調べてみたところ、拾ったどんぐりを『どんぐり銀行』に預けると、「どんぐり銀行通帳」に記帳される仕組みとのこと。預かってもらえるのは、自然に落ちた新鮮などんぐりのみ。というのも、預けたどんぐりを苗木にして自然のなかで育てていくという活動の一環だからです。
どんぐり銀行の貨幣単位はどんぐり1つ（種類・大きさは問わない）につき1D（ドングリ）。ジブリグッズを販売している全国のどんぐり共和国で預けられ、100D溜まるとどんぐりの苗木と交換できるそうです。苗木は自分で受け取って育てることも、どんぐり銀行本店のある高知県大川村で代理植樹してもらうこともできます。

どんぐりって、何故あんなに子どもたちを惹きつけるのでしょう。つい先日も、編集部内でいかにどんぐりを子どもが拾ってくるか、いかにどんぐりが家に溜まっていくかという話題で盛り上がりました。今年どんぐり拾いデビューを果たした我が家でも既に溜まりつつありますが、気づいたら割れているのが多く、順次捨ててしまっています……。
『どんぐり銀行』、そんな、どんぐりを捨てたくないけどどうにかしたい親と、親の真似をしたい子どもの心理をうまくつかんでいると思います。
自分で集めたものが、通帳に記帳されることによって、大人の通帳と同じように目に見える価値として残る。更にそれが回りまわって自然を作っていく。今度いっぱいどんぐりを拾ったら、通帳、作りにいってきます。

»どんぐり銀行のしくみ/ベネリック株式会社