東武博物館(東京都・墨田区)で、実物車両に触れ鉄道の歴史を知る!

東武博物館(東京都/墨田区)

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知的好奇心がすくすく育つ学びスポット!
1897年(明治30)創業の東武鉄道。創立90周年を記念して1989年(平成元年)にオープンしたのがこの東武博物館です。東武鉄道の車両の展示や、電車やバスのシミュレーション、大迫力のジオラマなどを展示し、交通の仕組みを楽しく学べる施設となっています。

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目次(index)

子どもの知的好奇心は身近な“学びスポット”で育む!

子どもの脳の発達の原動力となり、将来の可能性を広げてくれるのが知的好奇心。その知的好奇心を育むスポットは東京周辺にたくさんあります。脳医学者の瀧 靖之(たき やすゆき)先生、そして宇宙・動物・昆虫・アートなどの各テーマの“達人”たちと選んだ東京周辺にある “学びスポット”を紹介します。どこも、「知るのが楽しい!面白い!」と思わせてくれる、工夫にあふれた施設ばかり。コロナ禍が続くいまだからこそ輝く身近な“学びスポット”へ出かけてみませんか。

瀧 靖之(たき やすゆき)先生監修:瀧 靖之(たき やすゆき)先生
東北大学加齢医学研究所教授
医師。医学博士。東北大学加齢医学研究所および東北大学東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究に従事。読影や解析をした脳MRIはこれまで16万人以上にのぼる。

知的好奇心で培われる、8つの“育つ力“

育つ力:各種

子どもの知的好奇心を刺激することで培われる力を、瀧 靖之先生が8つ選定。「洞察力」「思考力」「想像力」「発想力」「思いやり」など、施設ごとに“育つ力”を付記しました。

» 脳医学者の瀧 靖之先生に聞く!「知的好奇心」で育つ8つの力
»「国立科学博物館」は知的好奇心をくすぐる展示や学びの仕掛けが満載!

東武博物館で育つ子どもの力

知的好奇心が育つと、子どものどんな力が育つのかをチェック!東武博物館では、とくにどんなところが子どもの知的好奇心をくすぐるのでしょう?

育つ力:計画力育つ力:想像力育つ力:思考力

実際に使用されていたバスや電車などが多数展示され、大人には懐かしく、子どもにはワクワクする楽しい施設となっています。展示車両のなかには実際に入ってみることも。また1日4回開催されるSLショーも必見です。

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東武博物館ってこんなところ!

入口/東武博物館(東京都/墨田区)

東武博物館があるのは東武スカイツリーラインの東向島駅。改札を出てすぐの博物館前通りを進むと入口があります。2フロアからなり、1階の入口には東武鉄道の出発点となった5号蒸気機関車が展示されています。奧に進むと東武鉄道の歴史を紹介するパネル展示や木造電車やバスなどの保存車両、シミュレーション、関東平野をイメージしたジオラマなどがあります。2階には東向島駅のホーム下に位置する「ウォッチングプロムナード」があり、実際に走っている電車の車輪部分を間近で見ることができます。

所要:2~3時間
おすすめの年齢:2歳~

住所 東京都墨田区東向島4-28-16
電話 03-3614-8811
営業時間 10時~15時30分(最終入館は閉館30分前)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金 210円(交通系電子マネーでの支払いの場合200円)、4歳~中学生100円
アクセス 東武スカイツリーライン東向島駅からすぐ
駐車場 12台(無料)

<施設データ>

  • 子ども用トイレ:
  • おむつ替え:
  • 授乳室:〇(※2022年4月現在休止中)
  • ベビーカー利用:
  • ベビーカー貸出:×
  • コインロッカー:
  • 館内飲食店:×
  • 館内売店:

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おすすめのアクセス方法は?

東武スカイツリーライン利用であれば、東向島駅の改札を出てすぐの場所にあり雨の日でも濡れずに行くことができるのでおすすめです。
車利用ならば首都高速向島出口から約1.5km。博物館入口から鐘ケ淵駅方向へ約150m離れた高架下に専用駐車場があり、先着12台まで無料です。駐輪場もあります。

おすすめの遊び方&過ごし方

館内/東武博物館(東京都/墨田区)

まずはSLショーの時間をチェック。汽笛を鳴らしながら車輪を回転させる迫力ある姿を見ることができます。
次に1階フロア奧にあるパノラマショーの時間をチェックしておきましょう。関東平野をイメージした約130両のHOゲージが走行する約13分のショーは必見です。この2つのショーの合間に、展示車両やシミュレーション体験、ウォッチングプロムナードでの車両観賞を楽しむといいでしょう。最後はショップで鉄道グッズを探すのも楽しみです。

SLショー

復元された蒸気機関車/東武博物館(東京都/墨田区)

東武鉄道は1899年(明治32)、英国のベヤーピーコック社から蒸気機関車を輸入して営業を開始したのがはじまり。1966年(昭和41)に廃止されるまで、旅客、貨物両方の輸送に活躍しました。ここに展示される5号蒸気機関車は、最初に輸入された12両のうちの1両で、均整のとれた優美な姿が人気です。東武鉄道のルーツともいえる蒸気機関車は、輸入当時の姿に復元され、入り口付近でひときわ存在感を放っています。

11時、13時40分、14時40分、16時の1日4回開催されるショーでは、汽笛を鳴らして車輪を回転させる様子を見ることができます(約3分間)。漆黒の美しい蒸気機関車が日本の大地を駆け巡る姿に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

パノラマショー

巨大なジオラマ/東武博物館(東京都/墨田区)

フロアの奧には東武鉄道が走行する関東平野をイメージした、横14m、奥行き7mの巨大なジオラマがあります。この大迫力のジオラマを舞台に約130両もの電車が走行する大迫力のショーが1日5回開催されます。ショーの始まりは通勤電車が忙しく行き来する早朝から、夜が更けるまでの一日。スペーシアで知られる100系やリバティとして活躍する500系が登場すると歓声があがります。こちらは10時30分、11時25分、13時15分、14時15分、15時30分の開催。

ショーの開催していない時間は選んだ模型電車を走らせることもできます。(1回約4分、100円。2022年3月現在は休止中)。

東武博物館ならではの体験にトライ!

ウォッチングプロムナード/東武博物館(東京都/墨田区)

東武博物館の一風変わったスポットといえば、2階に位置するウォッチングプロムナード。窓のすぐ外は実際に使われている線路なのです。すぐ間近を通過していく電車に子どもも大人も大興奮!電車の車輪部分をこんなにじっくりと見られる場所は全国でもごくわずか。レールの継ぎ目やロングレールなども見ることができる、とっても貴重なスポットなんですよ。

ほかにも知的好奇心をくすぐる貴重な体験!

●電車のシミュレーション

電車のシミュレーション/東武博物館(東京都/墨田区)

50050系と8000系のシミュレーションを用意。本線、東上線ともにフルハイビジョンの迫力ある映像が楽しめます。50050系のシミュレーションはワンハンドルの運転台。思わず大人が夢中になってしまいそうです。

●バスのシミュレーション

バスのシミュレーション/東武博物館(東京都/墨田区)

実物のバスの運転席に座って、前方の画面を見ながらハンドル操作が楽しめるシミュレーター。 コースを終えると、運転結果が点数で表示されます

●模型電車(1/45)の運転体験

模型電車(1/45)の運転体験/東武博物館(東京都/墨田区)

複数の電車を安全に走らせるために採用されている安全システムを使った走行も楽しめます。信号をみながらうまく制御して電車を走らせましょう。

●1720系デラックスロマンスカー

1720系デラックスロマンスカー車内/東武博物館(東京都/墨田区)

1960年(昭和35)に就役し、浅草~東武日光・鬼怒川間を結んだ1720系デラックスロマンスカー。ジュークボックス付きのサロンを備えるデラックス車両は長らく東武鉄道を代表する電車でしたが、1991年(平成3)に引退しました。

1720系デラックスロマンスカー/東武博物館(東京都/墨田区)

館内から張り出す形で車両が置かれています。館内から車両に入ると車窓に東向島の町並みが広がるという素敵な趣向です。

●5700系5701号

5700系5701号/東武博物館(東京都/墨田区)

中庭に置かれているのは1951年(昭和26)、戦後最初に新造された日光・鬼怒川線特急車。前面の飾り金の形から“ネコひげ”と呼ばれ人気がありました。1960年(昭和35)、貫通扉付に改造され、その後1991年(平成3)、7月に引退しましたが、博物館での展示を機にネコひげ形に復元されました。

●車両のうつりかわり

東武鉄道の車両の写真や模型の展示/東武博物館(東京都/墨田区)

東武鉄道の車両の写真や模型で、歴史を追って紹介するコーナー。蒸気機関車から現在のハイテク車両までのうつりかわりを知ることができます。時代背景などもわかり、大人にとっても勉強になる内容です。

子連れにおすすめ!園内の立ち寄りスポット

東武博物館には電車大好きキッズにはたまらないミュージアムショップがあります。

●ミュージアムショップ

ミュージアムショップ/東武博物館(東京都/墨田区)

入口付近にあるショップは、鉄道好きにはたまらない品揃え。電車・バスのおもちゃやキーホルダー、クリアファイルなどがずらりと並びます。ここでしか手に入らないオリジナルグッズも豊富。塗り絵やノートなど子どものおみやげにぴったりなものも揃います。

  • 【営業時間】施設に準ずる
  • 【定休日】施設に準ずる

小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備

オムツ交換台や子ども用トイレ/東武博物館(東京都/墨田区)

館内には、オムツ交換台や子ども用トイレがあります。授乳室もありますが2022年3月現在は使用できません。

コインロッカー/東武博物館(東京都/墨田区)

入口付近にはコインロッカーがあるので、荷物は預けてから博物館を回ると楽です(100円/使用後返却)。

ベビーカー置き場/東武博物館(東京都/墨田区)

館内はベビーカーで利用できますが、ベビーカー置き場もあるので必要なければベビーカー置き場に停めて見学することができます

東武博物館は、貴重な保存車両をはじめ、時代とともに発展してきた東武鉄道の歴史や、交通輸送の安全の仕組みを知ることができる場所。実際に使われていた電車やバスを間近で見ることができるので、より理解が深まります。単に乗り物が好きという理由でここを訪れた子どもも、さまざまな展示に触れることで地理や歴史にまで興味が広がるかもしれません。東京スカイツリーなどの観光スポットと合わせて訪れるのもおすすめですよ。

●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。

『るるぶKids こどもの知的好奇心がすくすく育つ学びスポット 東京周辺』

るるぶKids こどもの知的好奇心が”すくすく”育つ学びスポット 東京周辺

子どもたちの知的好奇心を刺激してくれる“学びスポット”全89施設をピックアップ。図鑑などでもお馴染みの「恐竜」「動物」「昆虫」「宇宙」「乗り物」、そして日常の延長として親子のコミュニケーションを楽しめる「アート」「絵本・アニメ」「にほんの歴史」を加えた8テーマに分けて紹介しています。

監修者である脳医学者の瀧 靖之先生、そして各テーマの“達人”たちと選んだ“学びスポット”は、どこも子ども心をくすぐる工夫にあふれた施設ばかり。また巻頭には、瀧 靖之先生による「知的好奇心の伸ばし方」も収録していますよ。

子どもの成長にとって大事な知的好奇心を育てるスポットの数々。本書を参考に家族でおでかけしてみませんか。

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