東京・池袋にある「サンシャイン水族館」は、サンシャインシティ内ワールドインポートマートビルの屋上にある都会の水族館。見上げると空を飛んでいるようにみえるペンギンの水槽や愛らしいコツメカワウソ、美しい水槽の数々などに加えて、2020年7月には新エリア「海月空感」がオープン。ますますパワーアップしました。「実は…」と水族館広報の方から直接聞いた、子ども目線で作られた楽しい仕掛けと一緒に館内を紹介します。
サンシャイン水族館ってどんなところ?
サンシャイン水族館のコンセプトは「天空のオアシス」。都会の真ん中にありながら、自然を感じ五感で楽しめる展示になっています。
館内は大きくペンギンやアシカ、コツメカワウソなどが暮らす「天空の旅」ゾーン、大水槽「サンシャインラグーン」や新エリア「海月空感」のある本館1階「大海の旅」ゾーン、冷たい湖に暮らすバイカルアザラシなどが展示されている本館2階「水辺の旅」ゾーンの3つで構成されています。
なかでも「天空の旅」ゾーンは空が近い屋外エリア。行く時間帯により様々な顔をみせてくれるので、何度行っても楽しい場所です。
アクセスのご案内 電車は? 子どもと一緒だと東池袋駅からの徒歩がベター
電車からだと、最寄り駅は3駅あります。JR・東京メトロ・西武池袋線・東武東上線池袋駅から徒歩10分、または東京メトロ有楽町線東池袋駅から徒歩5分。もうひとつが都電荒川線東池袋四丁目(サンシャイン前)停留場から徒歩6分です。
池袋駅はターミナル駅ですが、小さな子ども連れやベビーカーでのお出かけの場合は、わざわざ一駅乗ってでも有楽町線東池袋駅を利用するのがおすすめ。西改札を出て6・7番出口のエスカレーターを上がると、サンシャインシティ直通の地下通路へ通じる道があります。
所要時間も少ないうえ、ほとんどの場所に屋根があり、大きな起伏もないので雨の日やベビーカーでも楽々。さらに地下通路にはサンシャイン水族館の広告展示があり、海の生きものたちが来館を歓迎してくれるので楽しい道のりになっています。
館内の見どころはここ!2020年最新版
1.真上をペンギンが泳ぐ!? 天空のペンギン
サンシャイン水族館といえばここ、というくらいの有名スポット。約12メートルの、正面から頭上にせりあがる形をした特殊な水槽のなかをペンギンが縦横無尽に泳ぎ回っています。ここにいると、海の中から海面を仰ぎ見ているような感覚や、目の前で都会のビル群のなかをペンギンが飛んでいるかのような不思議な感覚を体感できます。本当にペンギンって空を飛べるのかも…。そんな気持ちになるかもしれません。
楽しそうに泳ぐペンギンと、空の様子に合わせて変わる水の色が時に楽しく、時に幻想的に見える必見の空間です。
ぷかぷか浮かんでいる時もあれば、すいすい元気よく泳いでいる時もあり見ていて飽きません。
2.約2000匹のクラゲが幻想的 海月空感
2020年7月9日にオープンした新エリア。旧「ふわりうむ」に2つの水槽が新設された、宇宙を感じさせる美しい空間です。水槽の手前に張り出した部分と天井部分が鏡張りになっているので、子どもの低い目線で水槽に張り付いてみると、どこを見渡してもクラゲでいっぱい。違った見え方が楽しめるんです。
国内最大級、横幅14メートルの大水槽「クラゲパノラマ」と、長い触手が特徴であるシーネットルの仲間を展示する水槽「クラゲスクリーン」の壁側にはソファが設置されているのでじっくり観賞することもできます。
詳細記事:東京・サンシャイン水族館の新クラゲエリア「海月空感」を解説!注目の2つの新水槽って?
3.大水槽サンシャインラグーン
入口にあるいくつかの水槽を楽しみながら歩いていると突然でてくるので、驚きと歓声があがる大水槽。サンシャイン水族館本館のメイン水槽となります。
浅い海域のサンゴ礁をイメージし、南国の魚たちとエイが優雅に泳いでいます。白い砂地と青い海とのコントラストが美しく、手前が明るく奥が暗い構造によって広く果てのない海を本当に覗いているかのような気持ちになれます。
本物の太陽光が差し込んでいるように見えます。
各エリアのおすすめ水槽や生き物を紹介!
サンシャイン水族館の3つのエリアからおすすめの水槽や生きものを紹介します。きっと大好きな場所があるはず!
「天空の旅」ゾーン
サンシャインアクアリング
アシカがちょうど裏側に行ってしまいました
ドーナツ型のアクリル水槽に、アシカが気持ちよさそうに泳いでいます。下から覗いてみると、お腹や脚など、普段あまり見られない珍しいところを観察できます。
ここでのアシカの展示は17時までですが、広報の方によると、午前中が一番ぐるぐると元気に泳ぎ回っているとのこと!うまくいけば、サンシャイン60ビルを背景に泳ぐアシカと撮影が可能です。
17時になったらこちらのプールへかえります。17時前も、別の個体がここで泳いでいますよ。
草原のペンギン
ケープペンギンが暮らすゾーン。生息地である南アフリカのケープタウンの様子に近づけており、のびのびと泳いだり日向ぼっこをしているのがなんとも愛らしいんです。
となりに「天空のペンギン」の水槽がありますが、こちらはのんびりした姿を観察できます。
カワウソたちの水辺
コツメカワウソがぶらぶら大好きなハンモックに乗って眠っていたり、草の上でじゃれていたり。仲睦まじい様子がなんとも可愛らしいです。カワウソは家族単位の群れで生活する動物ということで、ここでも家族が一緒に生活しています。
ハンモックの上で、ひとかたまりで眠っているのも愛らしいです。
天空パス
天空のペンギンや草原のペンギンの向かい側、アクリルでできた高い水槽にぷかぷかと浮かぶモモイロペリカンを下から見ることができます。羽毛が水をはじいていたり水中に向かって大きな口を開けたりする様子は、ほかではなかなか見ることのできない光景です。
「大海の旅」ゾーン
サンゴ礁の海
本物のサンゴ礁の海をイメージ。実は、朝と夜で水槽内の明るさが異なります。実際に太陽が昇り落ちるサイクル通り、朝はだんだんと明るく、夜はだんだんと暗くなる水槽にしているとのこと。
手前にはチンアナゴやニシキアナゴがいて、子どもだと、ちょうど同じくらいの目線ですので是非覗いてみてください。
生命の躍動
マイワシの大群が一方向に泳いでいる水槽です。この群れをよーく見ると、2匹、コブダイが紛れています。何故コブダイが同じ水槽にいるかというと、マイワシ側はコブダイを天敵とみるから、群れをつくって泳いでいるのだそう。一方でコブダイの主食は貝など。マイワシのことはエサだと思っておらず優雅に泳いでいる対比が、見ていて面白いです。
洞窟に咲く花
海底の洞窟をイメージした水槽。海底に差し込む太陽光がサンゴに差し込み、花を咲かせているような幻想的な景色をみせています。
ここでは、奥の岩と青い海の部分に注目してください。大人の立つ目線だとただの岩にしか見えないのですが、少し離れてしゃがみ、子どもと同じ目線になると岩がハート型をしているように見えるんです。是非撮影してみてください。
冷たい海
この水槽では、ゾウギンザメが展示されています。生きた化石と呼ばれるシーラカンスよりも進化速度が遅いんです。現在日本で飼育されているのはサンシャイン水族館を含めて2館だけ。パタパタと飛ぶように泳ぐのが特徴で、その様子はキャラクターの「ダンボ」に似ているかもしれません。
サンシャイン水族館では、日本ではじめてゾウギンザメの孵化に成功しました。ゾウギンザメの幼魚は現在全国でもここでしか見ることができません。2020年6月8日から一般公開されていますが、胸びれを一生懸命動かして泳ぐ様子はとても愛らしく水族館の人気者になりそうです。
ゾウギンザメ孵化までの道のり:日本初!サンシャイン水族館でゾウギンザメの赤ちゃん誕生! 現在一般公開中
「水辺の旅」ゾーン
アクアプランツ/大河アマゾン川
1階から2階へ上がると、海の世界から一転明るい水辺へ。豊富な水草や植物に囲まれた淡水には様々な種類の淡水魚が泳ぎ、自然の恵みを感じることができます。
ちなみにこの「大河アマゾン川」水槽には、グリーンイグアナが暮らしているんです。見つけられたらラッキー!探してみてください。
鱗をまとった生き物~爬虫類の世界~
魚だけじゃありません、両生類・爬虫類の展示も充実しています。
フィリピンホカケトカゲのきりっとした表情やビルマホシガメののんびりとした挙動など、魚とはまた違った魅力があります。
湖にすむアザラシ
アザラシは海に暮らしている個体だけが全てではありません。真冬は一面厚い氷に覆われる淡水のバイカル湖に、バイカルアザラシが生息しています。この水槽では、冬季のバイカル湖を再現していて水面には氷も。現在親子である3頭が暮らしていて、特に2019年に生まれた子どものアザラシはとっても好奇心旺盛。人間の子どもが大好きで、水槽に近寄ると寄ってきてくれるそうです。
オーストラリアの海~グレートバリアリーフ/クマノミとイソギンチャクの海
隣り合う水槽に見覚えのある姿。映画で登場したことで一躍有名になった、カクレクマノミとナンヨウハギです。キャラクターのモデルに目を輝かせる子どもたちも多いのだそう。この2種類以外にも、世界のサンゴ礁に暮らす様々な魚たちを見ることができます。
小さな子どもが一緒でも安心のサービス
館内は2フロアに分かれています。エレベーターがあるのでそちらも利用可能ですが、混雑時やパフォーマンス時の不便を考えて広いベビーカー置き場を完備。子どもが歩ける場合、こちらを利用すると身軽に動くことができます。
また、本館の2階には綺麗で広々としたベビールームと授乳室(個室)も。ベビールームにはミルク用のお湯もセットされているので、小さな子どもと一緒でもお湯を持っていく必要はありません。
都会の真ん中にある水族館、こういった立地だからこそ映える見せ方や仕掛けが沢山あります。買い物の途中でも、一日たっぷりでも、色んなシーンでぜひ遊びに行ってみてください。
サンシャイン水族館
さんしゃいんすいぞくか
住所 | 東京都豊島区東池袋3-1サンシャインシティ・ワールドインポートマートビル・屋 |
---|---|
電話 | 03-3989-3466 |
営業時間 | 9時30分~21時(秋冬は10~18時)、最終入場は終了1時間前まで。※変更の場合あり。詳細は公式サイトを要確認 |
定休日 | 無休 |
料金 | 入館大人(高校生以上)2600~2800円、子ども(小・中学生)1300~1400円、幼児(4歳以上)800~900円。※変更の場合あり。詳細は公式サイトを要確認 |
アクセス | 公共交通:JR池袋駅東口→徒歩10分。または東京メトロ東池袋駅6・7番出口→徒歩5分 車:首都高速東池袋出入口から直結 |
駐車場 | あり/1800台/30分300円 |
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。