運動能力がぐんぐん伸びる公園!
環七通りにもほど近い青梅街道沿いにありながら、自然が身近に感じられる杉並区立蚕糸の森公園(さんしのもりこうえん)。蚕糸試験場の名残であるクラシカルな門を通ると、豪快に水が流れる大滝が出迎えてくれます。その先にあるのは広々とした芝生の丘と、「流れ」と呼ばれるせせらぎ、そしてカルガモのいる池。東高円寺駅から歩いて約2分という抜群のロケーションで、癒しの風景とともに身体をのびのび動かせる、気持ちのいい公園です。
※この記事は、2021年7月15日時点の内容に基づいています。
杉並区・中野区のおすすめ公園
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運動能力のベースになる「基本動作」は公園遊びで身に付ける!
子どもの運動能力を伸ばすのに最適な公園あそび。運動能力のベースとなるのは「基本動作」です。スポーツトレーナーとして運動能力向上の観点から500以上もの公園を調査し、パークマイスターとしても活動する遠山健太先生が、12の動作に区分けして公園をご紹介します。
監修:遠山健太先生
スポーツトレーナーとして運動能力向上の観点から500以上もの公園を調査し、パークマイスターとしても活動。
公園で経験できる12の「運動能力を伸ばす基本動作」
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蚕糸の森公園で遊べば、こんな運動能力が伸びる!
青々とした芝生や岩場を流れ落ちる水など、蚕糸の森公園は都会にいることを忘れてしまうほど自然に満ちあふれています。思いきり「走る」「とぶ」のはもちろん、芝生の坂を転がるといった「まわる」動きを加えてみましょう。さらに、流れに入って歩くことで、不安定な足場で身体のバランスを上手にとれるようになります。
蚕糸の森公園ってこんなところ!
農林水産省の蚕糸試験場が1980年に移転した後、小学校と一体化して整備された蚕糸の森公園。公園の周りは火災の延焼を防ぐ防火樹林帯に囲まれており、高い防災機能も備えた「学校防災公園」です。至る所で水と緑を感じさせる園内はペットの散歩やジョギングだけでなく、小学生の通学路と駅へと続く通勤路としても活用され、豊かな植生が日々の活力を与える存在になっています。
所要:2時間
クタクタ度:★★★
おすすめの年齢:4~6歳
住所 | 杉並区和田3-55-30 |
---|---|
料金 | 無料 |
時間 | 24時間 |
電話 | 03-3315-7247 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | なし |
面積 | 27,147㎡ |
<パークデータ>
- ボール遊び:〇(条件あり)
- スケボー:×
- 花火:×
- ペット:〇
- おむつ替え:〇
- 授乳室:×
- 園内売店:×
- 園内飲食店:×
- 周辺コンビニ:徒歩1分
- 周辺ファミレス:徒歩3分
おすすめのアクセス方法は?
蚕糸の森公園が面している青梅街道は交通量の多い幹線道路ですが、公園専用の駐車場はありません。公共の交通機関を利用しましょう。
バスの場合、「東高円寺駅前」または「高円寺陸橋」で下車すると便利。路線は阿佐ヶ谷駅、中野駅、新宿駅西口、渋谷駅などから多数出ており、いずれのバス停からも徒歩2、3分で到着します。
蚕糸の森公園の最寄り駅は、地下鉄丸の内線東高円寺駅。1番出口を出れば公園はすぐ。今も現存する旧正門のある入口へも、ここから高円寺陸橋方面に歩いて徒歩2分程度です。
丸の内線はホームと改札、そして地上行きエレベーターがそれぞれ分かれており、地下の連絡通路でつながっています。蚕糸の森公園側の1番出口があるのは荻窪方面のホーム側。池袋方面の電車を利用した場合、まずは青梅街道の反対側の地上に出て、道路を横断するといいでしょう。
おすすめの遊び方
蚕糸の森公園の楽しみは自然散策。園内や歩道には四季折々の花や樹木が植えられ、春にはサクラ、秋には紅葉を目的に訪れる人が増えます。子どもたちにとって一番のお目当てになるのが「流れ」。他の公園のじゃぶじゃぶ池とは異なり通年水が流れているので、暑い日はいつでも水遊びが楽しめます。流れや広場でたっぷり遊んだ後は、芝生でピクニックランチを楽しみましょう。
蚕糸の森公園パークマップ
蚕糸の森公園の地図を見ると、小学校の建物と校庭がすっぽり敷地内に収まっているのがわかります。一般開放されているのは公園の西側。芝生の丘になっている「いこいの広場」と、池や流れのある水辺が半分を占めています。遊具のある「遊びの広場」は工事のため一部閉鎖中です。
まずは「いこいの広場」の芝生で遊ぼう!
大滝のある「つどいの広場」から奥へ進むと、右には芝生の丘、左には流れがある「いこいの広場」に到着します。柵で囲われた芝生エリアはペットを連れて入れない場所なので、赤ちゃんのいるファミリーも安心。平日は近隣の保育園のお散歩グループや、レジャーシートを敷いてピクニックを楽しむ人の姿が見られます。
背の低い木立が立つ丘の頂上から流れに向かって、なだらかな傾斜がついているのがこの広場の特徴。ここを全力で駆け回るだけでもいい運動になります。ベビーは芝の感触に最初驚くかもしれませんが、直接座らせてみたり、ハイハイさせてみたりしてもいいでしょう。
スロープ状の広場なので、ベビーカーごと入るのは大変危険です。ベビーカーを置ける専用スペースが柵の外に設けられているので、必ずとめておくようにしましょう。
通年入れる「流れ」で、水遊びを楽しもう!
芝生の丘を下りたところには、自然の石がごろごろ敷かれた流れがあります。ここは通年、水が流れる貴重なオアシス。他の公園のじゃぶじゃぶ池が稼働していない時期でも水遊びができるので、涼を求めてたくさんの子どもたちが集まります。
流れの水はちゃんとろ過循環させているので、池の水が入ってくることはありません。定期的に水底の清掃を行っているので、安心して遊ばせられます。深さは足が浸る程度で、水の流れも緩やかですが、必ず保護者が見守りましょう。
流れの源は、「つどいの広場」の大滝の裏にあたる岩場です。小さな滝から流れが始まり、「いこいの広場」や流れのほうへとゆるやかに流れていきます。下流と比べてゴツゴツした大きな岩が多いので、上流で遊ぶ際はつま先が隠れるサンダルやマリンシューズを履いていると安心です(裸足は禁止)。
「遊びの広場」には複合遊具もあります!
正門を入って左に曲がると、ヒマラヤスギなどの高木に囲まれた土の遊び場、「遊びの広場」があります。浸水被害を軽減する整備事業に伴い、2026年まで広場の一部が使用できなくなっており、工事の高い壁がそそり立っています。
2021年4月取材時に開放されていたのは半分ほどの敷地面積で、バナナスライダーと呼ばれる三又の滑り台が目立つ複合遊具のみでした。バナナスライダーは6歳以上が対象。ケガ防止のため、滑る前にコースを決めて、必ず足を揃えた状態で滑るようにしましょう。
バナナスライダーの隣には、まっすぐタイプの滑り台が設置されています。傾斜が緩やかなので、未就学児はこちらのほうを利用しましょう。
小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備
蚕糸の森公園には、正面入口にも近い「遊びの広場」横にバリアフリー対応のトイレが1つあります。おむつ替え用のシートが備わっているので、おむつ替えはこちらで行えます。
まだある!蚕糸の森公園で行ってみたいスポット
蚕糸の森公園内にはまだまだ注目ポイントがあります。ぜひチェックしてみてくださいね。
池のあずまや
芝生の広場と並んで、保育園児の定番お散歩コースになっているのが池の周り。あずまやから池へ目をやると、コイがたくさん泳いでいます。屋根が付いているので、日陰で生き物観察に集中できます。
蚕糸の森公園の池では、カルガモ観察が名物。春になるとカルガモが子育てをする姿が風物詩になり、子どもたちにも人気です。
つどいの広場
入口正面に設けられた滝の広場。大きなスズカケの木々と、幅30m・高さ最大3.5mの大滝から豪快に落ちる水は、訪れる人に清涼感をもたらしてくれます。
温水プール
公園内にある杉並第十小学校の温水プールは一般開放されています。25mプールのほか、水深の浅い幼児用プールも完備しています。水着と水泳帽の着用必須(水遊び用おむつは不可)。
時間 | 9:00~21:00。 引率者不在の場合/中学生は9:00~18:30、小学校4年生以上は9:00~18:30(10~3月は9:00~17:00)。 ※小学校3年生以下は引率者不在での入場不可。その他、学校利用時は入場不可 |
---|---|
定休日 | 毎月第1火曜日、年末年始。そのほか施設保守などによる臨時休場あり |
料金 | 1時間大人(高校生以上)250円、小人(4歳以上~中学生)130円。3歳以下無料 |
駐車場 | なし |
運動場
平日は小学校の校庭なので使用できませんが、土日の団体利用がないときに限り開放されています。
四季折々の自然が楽しめる蚕糸の森公園。ゆっくり散歩を楽しんだり、芝生をごろごろ転がったり、思い思いの過ごし方で楽しめます。流れで遊ぶ際は、万全の日焼け対策と着替えの準備を忘れずに!
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
「るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 東京版」
東京都内にある運動能力をぐんぐん伸ばせる公園を、厳選して100件紹介するガイドブックです。「るるぶKids」と同様に、それぞれの公園で体験できる12の基本動作をアイコンでわかりやすく表示しています。
公園によって設置されている遊具や施設は千差万別! 公園によって自由な遊びのなかで体験できる「基本動作」は異なります。アイコンを参考にいつもとはタイプの違う公園にでかけてみることが、運動能力を伸ばすことにつながります。
ニューノーマルの今だからこそ楽しんでほしい、週末ごとの小さな冒険。今年の夏は、都内のあちこちで公園遊びを楽しみながら、子どもたちの運動能力をぐんぐん伸ばしましょう!
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