どんぐりは生で食べられる?どんぐりクッキーの作り方やおいしい種類も紹介

マテバシイを使ったどんぐりクッキー

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秋の公園や野山で子どもと遊んでいると、つい拾ってしまうどんぐり。なかには食べるとおいしいどんぐりの種類があるんです!生で食べたり、炒って食べたり、たくさん拾ったらどんぐりクッキーも焼いてみましょう。

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目次(index)

どんぐりを食べる動物は?

どんぐりを食べるリス

どんぐりを食べるのは虫だけではありません。ネズミやリス、イノシシ、クマといった哺乳類やカケスなどの鳥類もどんぐりが大好物。リスやネズミはどんぐりを食べるだけでなく、冬を越すためにどんぐりを土に埋めて蓄える「貯食行動」をします。ですが、土に埋めたことを忘れてしまうことも。そこに残ったどんぐりが発芽して新たなどんぐりの木が育ちます。リスやネズミが貯食をしてくれるおかげで、どんぐりの木が広がっていくことができるのです。

人間も縄文時代からどんぐりを食べていた!?

縄文時代の遺跡からどんぐりが大量に見つかったことから、昔の人もどんぐりを蓄え、食べていたと考えられています。どの種類のどんぐりをどのようにして食べていたかは定かではありませんが、どんぐりを粉にして、クッキーのようにして焼いて食べていたのではないかといわれています。

食べやすいどんぐりの種類は?

栗やどんぐり

秋の味覚として知られる栗は、じつはどんぐりの仲間。それ以外で、アク抜きをしなくても食べられるのはスダジイやマテバシイなどの椎の実やブナの実です。炭水化物や脂肪に加え、ビタミンやミネラルも含まれ栄養豊富です。その他のコナラ属などのどんぐりはタンニンの渋みがあるので、何度も茹でて水にさらし、アク抜きをしないと渋くて食べられません。

どんぐりの種類の解説はこちら
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生でも食べられるスダジイの実

スダジイの実

スダジイは殻をむいてそのまま食べられます。えぐみがなく、甘みがありますよ。ブナも生で食べられナッツのような味です。両方とも、フライパンで炒っても香ばしくておいしいです。

マテバシイでどんぐりクッキーを作ろう

マテバシイの実

マテバシイも生で食べられますが、大きくて食べごたえがあるので、親子でどんぐりクッキーを作ってみるのにピッタリです。たくさん拾うことができたら、ぜひチャレンジしてみましょう。

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どんぐりの殻をむきます

ペンチを使ってどんぐりの殻を割ってむきます

拾ったどんぐりはよく洗ってから乾燥させ、殻をむきます。
親子で作業をするなら、ペンチなどで大人が堅い殻を割り、子どもは中身を取り出すとよいですね。茶色い薄い皮も取り除きましょう。
ペンチのほか、キッチンバサミや100均でよく見かけるナッツクラッカー(くるみ割り)なども使えます。

どんぐり粉と材料を揃えます

どんぐり粉とクッキーの材料

殻をむいたどんぐりの実は、ミルや高速ブレンダーなどで粉末に。トッピング用に半分に切った実やスライスした実を残しておくのもおすすめです。

<型抜きどんぐりクッキーの材料>

  • 無塩バター:80g
  • きび砂糖:90g
  • 卵:1個
  • どんぐり粉:50g
  • 小麦粉:150g
  • スキムミルク:24g
  • トッピング用のどんぐり:お好みで

※どんぐり粉と小麦粉の割合はお好みによって変えてOK

型抜きクッキーにします

型抜きのどんぐりクッキー作り

子どもと型抜きクッキーを作る際には、仕上がりの美しさにはあまりこだわらずに、ポリ袋に入れて生地を伸ばしておくと簡単です。冷蔵庫から出したらすぐに型抜き作業ができますよ。

<どんぐりクッキーの作り方>

(1)バターは室温に戻し、小麦粉はふるっておく
(2)バターにきび砂糖を入れてクリーム状になるまで混ぜ、溶いた卵を少しずつ入れよく混ぜる
(3)小麦粉、どんぐり粉、スキムミルクを入れ、ヘラで切るように混ぜて一つにまとめる
(4)生地をポリ袋に入れて8mmくらいにのばし、30分ほど冷蔵庫で寝かせる
(5)打ち粉をしたボードの上に生地を置き、型抜きをする
(6)トッピングのどんぐりはしっかり生地に押し込む
(7)170度のオーブンで15分焼いて完成

焼きたてが一番おいしい!

マテバシイを使ったどんぐりクッキー

焼きたてのどんぐりクッキーからは、香ばしい木のような、うっすらと栗のような香りが漂ってきます。焼きたてが一番どんぐりの風味が感じられておいしいです。どんぐりは冷めると実が硬くなってしまい、風味も落ちるので、すぐに食べない場合はトッピング用のどんぐりを薄くスライスしておいた方がよいかもしれません。

絞り出しクッキーも楽しい

絞り出しで作るどんぐりクッキー

型抜きよりも、小麦粉とどんぐり粉の分量を3~4割ほど少なくして、冷蔵庫で寝かさずに絞り出しクッキーにするのもおすすめです。型抜きや丸めて成型すよりも短時間でできて、幼児も簡単にお手伝いができます。

どんぐりクッキー

バターが多いので、のんびり作業をしていると絞り出しの模様が残らないこともありますが、どんぐりのツブツブがおいしそうな素朴なクッキーに。
どんぐり粉の割合を増やしてみたり、作り方を変えたりして、お気に入りのどんぐりクッキーを模索してみてはいかがでしょうか。