※掲載内容は取材時点での情報です。最新状況は各施設にご確認ください。

2021年 あけましておめでとうございます

コロナ第3波の冬休み・年末年始の旅行や帰省は?小児科医に聞く緊急対策もチェック

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withコロナの冬(イメージ)

withコロナで迎える年末年始。クリスマスやお正月など、子ども達には楽しい行事が続く季節ですが、冬休み中の気をつけるべきポイントを、小児科医で三児のパパでもある帝京大学医学部附属溝口病院の黒澤照喜先生にお聞きしました。今一度、新型コロナウイルス感染防止のポイントをしっかりおさえ、家族みんなで、笑顔で新しい年を迎えましょう。

※本記事は取材時(2020年12月4日時点)の情報に基づいています。

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(監修)黒澤照喜先生(帝京大学医学部附属溝口病院小児科)
東京大学医学部卒業。同大学附属病院小児科、都立府中病院、わだ小児科・循環器内科医院などを経て、2017年より現職。

目次(index)

withコロナの冬、現在の状況は?

withコロナの冬、おでかけに必要な体温計とマスク

Q.新型コロナに関して、“第三波”と呼ばれる現在の状況は?

A.12月1日現在、感染者数および重症者数は全国的に見て右肩上がりの状況が続いています。今までよりも家庭内感染の割合が増え、また、感染経路がわからないものも増えています。まさに、どこから感染が起きてもおかしくない状況になりつつあります。
また、一部の地域では感染の増加が急激であるため、医療体制が限界に近くなったような場所も出てきています。

Q.なぜ、また感染者が増えているのでしょうか?

A.ウイルスは寒く乾燥した状態では長く感染力を持っていることに加え、寒いために換気が不十分であること、経済との両立を図るために以前は「不要不急」とされていた活動が行われていることなどが影響していると言われています。

年末年始、旅行・帰省・お出かけは?

withコロナの冬、帰省のイメージ

Q.冬休みに、旅行や帰省、日帰りのお出かけを予定している場合、あらためて気をつけるべきポイントを教えてください。

A. 旅行・帰省・日帰りのお出かけなど、どのパターンであっても、外出時には「感染を人にうつさない、うつされない」ことを重視して、今一度、下記のことを徹底しましょう

<旅行・帰省・お出かけの際に気をつけるべきポイント>

  • 3密を避けた時間・経路を
    移動の時間をずらしたり、公共交通機関の利用を最小限にすることで、感染リスクを減らすことができます。
  • 2歳以上ではマスク着用を
    マスクの着用が日本の新型コロナ流行を防いでいるとの世界的な評価も出ています。3密の場所ではマスク着用を心掛けましょう。2歳未満の子どもは、マスクは着けないでください
    (参考)2歳未満はマスク不要:日本小児科医会
  • 手洗いをしっかりと
    コロナウイルスはアルコール消毒が有効です。一方で、感染症の中にはアルコール消毒が効かないものもあります。アルコール消毒をしつつも、帰宅時などには石鹸で手洗いをしましょう。冬場で肌荒れがひどくなる場合には保湿もしっかりと。
  • 無理のないスケジュールを
    発熱がある場合はもちろん、体調不良がある場合に外出をしてしまうと、新型コロナであるかどうかにかかわらず、症状をこじらせたり周囲に感染を広げてしまう可能性があります。体調管理をしたり、万一調子が悪い時にはキャンセルできるようにしておくのがよいですね。年末年始に帰省などで親族や知人の家に行く場合には、先方に調子が悪い人がいれば訪問を控えることも大切です。

コロナ以外にもある!冬の感染症

withコロナの冬、アルコール消毒

Q.コロナ以外にも、冬に気をつけるべき感染症は?

A.例年ですと11月頃から胃腸炎が流行します。また、年末・年始付近からインフルエンザも流行します。現在は、寒くなってきたことに加えて、春・夏の自粛期間で風邪が蔓延しなかった分、通常の風邪も増えている印象です。小児においては、コロナウイルスではない胃腸炎や咳・鼻水の風邪が流行しています
これらの感染症も、たいていは手洗い・マスク着用をしっかり行い、フィジカルディスタンスを保つというコロナ対策で予防がある程度は可能です。また、インフルエンザやロタウイルスのようにワクチンがあるものについては是非とも接種しておきたいものです

もしも、子どもが発熱したら?年末年始の対策ポイント

withコロナの冬、子どもの発熱イメージ

Q.年末年始など医療機関が休みの期間に体調不良や発熱をした場合、どう行動すべきでしょうか?

A.まず、いざというときに慌てないように救急受診できる医療機関を事前に調べておくとよいでしょう。市区町村の広報やホームページに記載されていることが多いです。
もし症状が出現した場合、受診の前に救急医療機関にできる限り電話をします。症状を伝えるだけでなく、コロナとの濃厚接触があるのかどうかを必ず伝えてください。医療機関側からは受診の要否や簡単なホームケアの指導があるかもしれません。
もちろん、風邪をひかないように日ごろから体調を整えておくこと、お出かけの際も無理のない計画を立てることも大切ですね。

<冬休み・年末年始 いざという時のための対策>

  • 事前に、救急受診ができる医療機関を調べておくと安心
    →市区町村の広報やwebサイトをチェックしよう
  • 症状が発生したら、受診前に医療機関になるべく電話をする
    →症状、コロナとの接触があるかどうかを伝えましょう

家族で良い新年を迎えるために

withコロナの冬、初詣のイメージ

Q.第三波から家族を守りたいと願うパパママへのメッセージを。黒澤先生はどのような年末年始を送る予定ですか?

A.感染コントロールと経済再生を両立させることが大切であると叫ばれていますが、子どもにとっては、感染コントロールと心身の健やかな発育の両立こそが大切です。
「不要不急」の外出を一律に制限する流れではないものの、上記のポイントを家族全員で意識して、リスクを少なくした外出を心掛け、3密を避けてフィジカルディスタンスを保ちながら楽しむことが大切だと思います。
わが家の年末年始は、密を避けた時間帯に移動して、じいじ・ばあばの家を訪問し、久しぶりに孫の顔を見てもらうつもりです。どうか、そのときに皆の体調が悪くなっていませんように。

<黒澤先生の記事>
» バーベキュー・キャンプwithコロナ、リスクや安全対策は?人数など気をつけること
(配信日:2020年8月19日)
» withコロナの夏休み、旅行や帰省は大丈夫?小児科パパ医師に聞くポイントと過ごし方
(配信日:2020年7月15日)
» 小児科のパパ医師がアドバイス。緊急事態宣言下、親子で3密を避けるポイントとは?【コロナ対策】
(配信日:2020年4月23日)
» 小児科のパパ医師に質問!休校中のお出かけはどこまでOK?【コロナ対策】
(配信日:2020年3月12日)