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SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」を小学生向けに解説!私たちにできることは?

【SDGs17の目標を解説】目標③「すべての人に健康と福祉を」

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SDGs17の目標3「すべての人に健康と福祉を」について、子どもにもわかりやすく簡単に説明します。健康なのは当たり前?世界には、6秒に1人、子どもが命を落としている国もあります。日本と世界の現状や、課題となっている点、私たちにできる取り組みとはどんなものがあるでしょう?一緒に考えてみましょう!

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SDGs17の目標を解説
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目次(index)

※この記事は、『るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!SDGs』から抜粋して作成しています。

※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

目標3「すべての人に健康と福祉を」健康は当たり前?

6秒に1人、子どもが命を落としている

5歳の子ども亡くなる原因/【SDGs17の目標を解説】目標③「すべての人に健康と福祉を」

(出展)UNICEFのデータ(2017)

途上国では、1年間に520万人(6秒に1人)が感染症や伝染病で5歳になる前に亡くなっているよ。3割が、肺炎や下痢、マラリアで命を落としているんだ。日本なら助かる病気でも、医療サービスや衛生的な環境がないために亡くなることが多いから環境を整えていかないといけないね。

毎日810人のお母さんが亡くなっている

妊産婦死亡の多い国10か国/【SDGs17の目標を解説】目標③「すべての人に健康と福祉を」

(出展)WHO、UNICEF、UNFPA、世界銀行発表の「妊産婦死亡の動向:2000~2017」

子どもたちだけでなく、妊娠中や出産のときに亡くなるお母さんが多いことも問題の1つ。医療が普及していない貧しい国を中心に、妊娠と出産に関する原因で年間29万5000人が亡くなっているよ。死亡率の高い10カ国だけで、その6割をしめているんだ。

日本は、高度な医療で世界一長生き

平均寿命はどんどん延びる?

日本人の健康寿命と平均寿命 (2016年)/【SDGs17の目標を解説】目標③「すべての人に健康と福祉を」

(出展)厚生労働省「平成28年簡易生命表」「第11回健康日本21(第2次)推進委員会」資料(平成28年)

医療が進化して日本人の寿命は延びたけど、健康寿命が、男性は約9年、女性は約12年も平均寿命より短いよ。つまり、9~12年は支援や介護が必要になるということなんだ。

亡くなる原因の半分が三大生活習慣病

おもな死因の構成割合(2020年)/【SDGs17の目標を解説】目標③「すべての人に健康と福祉を」

(出展)厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」

亡くなる原因は、日々のよくない習慣が関係すると考えられる病気が多く、死因の1位はがん、2位は心疾患(心臓病)、4位は脳血管疾患。これらは三大生活習慣病といわれ、死因の半分をしめているよ。生活習慣病の原因は、かたよった食生活や運動不足、不規則な生活リズムなどによっておこるんだ。早寝早起きして、野菜や肉をバランスよく食べる。少し気を付けるだけで健康的な生活に近づけるよ。

目標3のために子どもができる取り組みは?

目標3の課題を解決するために子どもでもできること、おうちの人といっしょに始められそうなことを紹介するよ。

手洗い、うがい、マスクを当たり前に

手洗い・うがい・マスクは、自分で病気を予防できる手段。新型コロナウイルス感染症によって、その大切さが見直されたよ。今日からできるアクションだね。

ワクチン募金をしてみよう

先進国では当たり前のワクチンが、途上国では受けられないことも。途上国の子供たちにワクチンを届けるための活動をしている団体に、お金や物資を寄付するのも大きな支援だね。

<しらべてみよう>

書き損じたはがきや未使用はがき、切手を送ると、ワクチンに換えて途上国へ贈ってくれる団体。集めたペットボトルのキャップも受け付けているよ。
» 世界の子どもにワクチンを 日本委員会

ヘアドネーションをしてみよう

病気や事故のせいで髪を失った子どものために、寄付された髪でウィッグ(かつら)をつくる活動のこと。子どもたちが見た目を気にせず、のびのびと生活できる手助けになるよ。
» Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック JHD&C)

<こんなキーワードも調べてみよう>

目標3と国連が定める169のターゲット

SDGsの17の目標には、それぞれ細かいターゲットが設定されていて、合わせて169になるよ。各目標を実現するための具体策にはどんなものがあるか、目を通してみよう。

目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」のターゲット

  • 3.1 2030年までに、世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する。
  • 3.2 すべての国が新生児死亡率を少なくとも出生1,000件中12件以下まで減らし、5歳以下死亡率を少なくとも出生1,000件中25件以下まで減らすことを目指し、2030年までに、新生児及び5歳未満児の予防可能な死亡を根絶する。
  • 3.3 2030年までに、エイズ、結核、マラリア及び顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症及びその他の感染症に対処する。
  • 3.4 2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
  • 3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
  • 3.6 2020年までに、世界の道路交通事故による死傷者を半減させる。
  • 3.7 2030年までに、家族計画、情報・教育及び性と生殖に関する健康の国家戦略・計画への組み入れを含む、性と生殖に関する保健サービスをすべての人々が利用できるようにする。
  • 3.8 すべての人々に対する財政リスクからの保護、質の高い基礎的な保健サービスへのアクセス及び安全で効果的かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンへのアクセスを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。
  • 3.9 2030年までに、有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。

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