SDGs目標2「飢餓をゼロに」を小学生向けに解説!私たちにできることは?

【SDGs17の目標を解説】目標②「飢餓をゼロに」

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SDGs17の目標2「飢餓をゼロに」について、子どもにもわかりやすく簡単に説明します。飢餓ってどういうこと?世界の飢餓人口は増え続け、日本は飢えへの危機感が薄い!日本と世界の現状や、課題となっている点、私たちにできる取り組みとはどんなものがあるでしょう?一緒に考えてみましょう!

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SDGs17の目標を解説
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目次(index)

※この記事は、『るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!SDGs』から抜粋して作成しています。

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目標2「飢餓をゼロに」飢餓ってどういうこと?

世界の飢餓人口は増え続けている

世界の飢餓人口は増え続けている/【SDGs17の目標を解説】目標②「飢餓をゼロに」

(出展)UNICEF、FAO、IFAD、WFP、WHOによる2020年版「世界の食料安全保障と栄養の現状

飢餓人口とは、食料が足りず、栄養不良の状態にある人のこと。現在飢餓人口は増え続けていて、2030年には8億4140万人になると予想されているよ。
日本にいると「飢餓」という言葉にあまりピンとこないけど、南アジアやアフリカなどの地域では、とても深刻な飢餓の問題があるんだ。その日の食べ物が手に入らない人、不健康な食べ物しか手に入らない人など、飢餓の状況なさまざまだけど、それによって、病気や死の危険に陥ってしまうこともあるんだ。

求められるのは持続可能な農業

世界の人口は今後も増え、今よりもっとたくさんの食料が必要になるんだ。必要な食料を確保するためには、長く続けられる農業の技術を、先進国から途上国へ伝えていくことが必要だね。さらに、安定した食料生産を続けるためには、地球にやさしく、災害にも強い農業が大事。化学肥料や農薬を使わない有機(オーガニック)農業などが広がるといいね。

日本は、飢えへの危機感が薄い!

食料自給率が低く、多くを輸入に頼っている

カロリーベース食料自給率/【SDGs17の目標を解説】目標②「飢餓をゼロに」

(出展)農林水産省「知ってる?日本の食料事情2020」

日本の食品目別自給率は/【SDGs17の目標を解説】目標②「飢餓をゼロに」

(出展)農林水産省「食料需給表」(令和元年度)

国内で生産された食料の割合を「食料自給率」というよ。日本は、この食料自給率が現在38%。残りの約60%は、外国で生産されたものを輸入しているんだ。つまり、半分以上の食料を外国に頼っているということ。もし外国からの輸入ができなくなると、日本の食料は大きく減ることになるんだ。だから日本は食料自給率を上げていくことが必要なんだね。

目標2のために子どもができる取り組みは?

目標2の課題を解決するために子どもでもできること、おうちの人といっしょに始められそうなことを紹介するよ。SDGsの目標はそれぞれが大きく関係し合っているから、1つの取り組みがほかの目標達成につながることもあるよ。

なるべく地元でとれた野菜を食べよう

地元生産の食料を地元で食べることを「地産地消」というよ。途上国はお金のために食料を輸出しているので、自分たちの食料が手元に残らないんだ。私たちはなるべく日本で生産されたものを選び、輸入を減らすことが大切だよ。

この目標にもつながる → 目標12

食べ物がどんなふうに生産されているか考えてみよう

いつも食べているものが、どうやってつくられているか考えてみよう。何が入っているのか、体に悪いものが多く含まれていないかを知ることが、健康的な食生活にもつながるんだよ。

好き嫌いをしないでバランスよく食べよう

野菜を食べなかったり、お菓子ばかり食べたりしていると、栄養のバランスが悪くなり、肥満や病気になりやすくなってしまうよ。好き嫌いせず、まんべんなく食べよう。

<こんなキーワードも調べてみよう>

目標2と国連が定める169のターゲット

SDGsの17の目標には、それぞれ細かいターゲットが設定されていて、合わせて169になるよ。各目標を実現するための具体策にはどんなものがあるか、目を通してみよう。

目標2「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」のターゲット

  • 2.1 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
  • 2.2 5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
  • 2.3 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
  • 2.4 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。
  • 2.5 2020年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。

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