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子どもに人気のお仕事に注目!|お医者さん(山本健人先生/外科医けいゆう)

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子どもに人気のお仕事に注目!|お医者さん(山本健人先生/外科医けいゆう)

みなさんのお子さんは、どんな夢をもっていますか?
野球選手に宇宙飛行士、ケーキ屋さん、漫画家、今はYouTuberも人気ですよね。
このシリーズでは、子どもが憧れている職業、きっと興味がわくような注目の職業に就いた人にインタビュー。子どものときにどんなことが好きだったのか、どんな生活をしていたのかなどを伺いながら、今に至るまでのエピソードをたどります。気になるお仕事内容もたっぷり紹介!
第10弾は、16万部を突破したベストセラー『すばらしい人体(ダイヤモンド社)』の著者でお医者さんの山本健人先生です。

目次(index)

医師・医学博士 山本健人先生医師・医学博士 山本健人
2010年、京都大学医学部卒業。医学博士。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、感染症専門医、がん治療認定医など。運営する医療情報サイト「外科医の視点」は累計1000万ページビューを超える。
Twitterアカウント(外科医けいゆう)、フォロワー約10万人。著書に『医師が教える正しい病院のかかり方』、『もったいない患者対応』(じほう)、『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』(ダイヤモンド社)ほか多数。

どんな仕事をしているの?

山本健人先生は、ベストセラー『すばらしい人体(ダイヤモンド社)』の著者でお医者さんです。先生のTwitter(外科医けいゆう)アカウントのフォロワー数は約10万人!SNSを活用した発信で、身近な疑問をわかりやすく説明しています。

今回山本先生には、どんな幼少期や学生時代を過ごしていたのかをはじめ、お医者さんのお仕事内容についてもたっぷり教えていただきました。

医師・医学博士 山本健人先生

自然と勉強が好きになった幼少期

医師・医学博士 山本健人先生の幼少期

―― 山本先生の幼少期について教えてください。

山本:神戸出身で、家族に医療関係の人がいるというわけではなく、父は会社員、母は教師でした。私自身、けっこう身体が弱くて、アトピーと喘息、アレルギー性鼻炎もあり、しょっちゅう耳鼻科や小児科に行っていましたね。

―― 小さい頃からお医者さんになりたかったのでしょうか?

山本:病院にはよく行っていたのですが、それでお医者さんになりたいと思ったわけではなくて。「父親と違う仕事がしたい」ということをずっと考えていました。負けず嫌いなんですよね。父親と同じ仕事を選んだら、同じ道のその先にいるから、一生勝てないじゃないですか。もし親が医者だったら、医者になっていなかったと思います。

医師・医学博士 山本健人先生の幼少期

―― 小学校の時は、遊びや勉強はいかがでしたか?

山本:サッカー教室に行ったり、プールとピアノとお絵かきも好きでした。ピアノは母親が好きで家にあったので、幼稚園から小学校3年生まで習っていましたね。小学校3年生からは、中学受験を専門とする塾に通い始めました。中学受験をしようと決めたわけではなかったのですが、勉強する習慣を身につけようということで通っていました。母親はもともと英語教師をやっていたので、ときどき勉強を教わっていたんです。僕と同じくらいの子ども4人くらいが家に来て、本屋さんにあるようなワークを一緒にやっていたときもあったりして。「勉強を生活習慣の中に取り入れる」っていうのが母親の教育方針だったんだと思います。それもあってか自然に勉強が好きになっていきました。

―― 成績はやっぱり良かったんでしょうか?

山本:自分の学校の中では良かったですよ。とはいっても、中学受験をする塾で、自分では絶対に敵わないような、はるかに賢い人が世の中にたくさんいると知っていたので、自分の学校のテストで1番をとっても天狗になることはありませんでした。「そりゃまあ、彼らがいないからね」と思っていましたし、そこから「あまり才能がない自分は、どうやって彼らと渡り歩いていけばいいんだろう」とずっと考えてきた。そういう人生です。

―― 小学生にして、達観視していますね。校内で1番というのも十分すごいと思いますが、山本少年はさらにその上を見ていたことに驚きました。

バンドとアカペラに明け暮れた中学高校時代

医師・医学博士 山本健人先生の学生時代

―― その後はどんな学生生活を送っていましたか?

山本:中学ではテニス部に入っていたのですが、別で音楽の先生と同級生の3人でバンドを組んでいました。先生はメジャーデビューを目指してバンドをやっていたような人で、ドラムはプロ級の腕前。音楽の夢を諦めて教職員になったという経緯の人なんです。そんな先生を誘って、私がギターボーカル、同級生にはキーボードを担当してもらい、GLAYのコピーをしたり、私自身が作詞作曲したオリジナル曲を演奏したりしていました。目立ちたがりだったので、中学のときは生徒会長もやっていましたし、人前に立つことは抵抗がありませんでしたね。当時は音楽プロデューサーになりたいと思っていました。

―― 小さい頃からピアノを習っていたというお話もありましたし、音楽がお好きだったんですね。

山本:高校時代は歌うのが好きだったので、自分たちでアカペラグループをつくりました。流行っている曲を私がアカペラに編曲して、みんなで文化祭などで歌うんです。「ハモネプ」のオーディションに出たこともあるんですよ。

―― それはかなり本格的ですね!

医師・医学博士 山本健人先生の学生時代

生物が好きで医学部に

―― そこから、お医者さんになるまでの経緯を教えてください。

山本:中学受験の勉強で生き物のことを学ぶのですが、その頃から動物や植物に興味を持っていました。家がけっこう田舎で、虫捕りをしたり、自宅でカブトムシやうさぎ、犬を飼っていたんです。生きるための仕組みがそれぞれ違って、多様であるところが特に面白いと思います。たとえば私たちは人間同士「いろいろな人がいるな」と思うけど、うさぎから見たら見分けがつかないですよね。そんなふうに、それぞれの個体が多様で、それぞれが環境に適応して生きているというのが、特に面白いなあと思ったんですよね。今でも、子どもと動物園に行ったりすると「なぜ彼らはあんなにも違うんだろう」って思います。

―― 生物が好きで医学部を目指すようになるんですね。

山本:そうですね。生物が学べる大学に行きたいというのと、高校2年生のときオープンキャンパスで京都大学を見に行ったことがきっかけで「こういう場所で医学を学びたいな」と明確に思いました。歴史ある大学の雰囲気がとっても良かったんですよね。それで、1浪して京都大学の医学部に入りました。

今は週に4日ほど手術をしている。その他の日は外来診療をしたり、スタッフ全員で検査結果を見ながら、その患者さんに適切な治療法を話し合う「カンファレンス」が行われる。

―― 大学に入ってから、実際にお医者さんになるまではいかがでしたか?

山本:引き続き歌は続けていて、オーディションに出て賞をもらったりしていました(笑)。あとは、部活で熱心に水泳をやっていましたね。中学高校よりも時間的な余裕があったので、自分のペースで勉強できたんじゃないかなと思います。医者の場合は「就活」といっても「臨床研修」といって、希望の研修先を複数選んでマッチングする形なので、企業の就活とは随分違うと思います。私は地元に戻って働きたいという思いがあったので、神戸の病院に入りました。

医師・医学博士 山本健人先生

―― お医者さんになってみて、イメージとのギャップはありましたか?

山本:研修医になったばかりの頃は、自分の無力さに毎日落ち込んでいましたね。当然知識も必要なんですが、瞬時の判断力とか、優先順位をつける力とか、国家試験と現場では当然全く違った能力が求められるんです。大学時代に勉強した薬の名前も、現場では商品名で呼ばれたりするので、そこも新たに覚えなくてはいけなくて。なかなか大変でしたね。

―― 苦労も多いお仕事だと思いますが、働く中で喜びを感じるときはありますか?

山本:やっぱり自分が関わった治療によって、患者さんが回復して喜んでくれることが一番嬉しいですね。緊急で搬送されてきた人って、着の身着のまま、表情もつらそうなので、だんだん回復していくにつれて「こんな顔で笑う人だったんだ」ということが分かるんです。最終的に無事に退院できて外来でお会いすると、完全に社会に戻ったその人の姿を初めて見ることができる。そういった瞬間にやりがいを感じますね。あとは、入院中の患者さんが久しぶりにご家族に会って喜ぶ姿を横で見ている瞬間も好きですね。

実は多様なお医者さんの世界

『るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!人間のからだ(7月発売)』より

『るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!人間のからだ(7月発売)』より

―― 新しく発売する『るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!人間のからだ(7月発売)』では監修を担当されている山本先生。本についても教えていただけますか?

山本:学校で人体についてはあまり学ばないですし、自分の身体についてもよく知らないまま社会に出ることって多いと思うんです。実際、自分や身近な人が病気になった時点で知識がないと慌てちゃいますし、病気や人体と向き合わずに一生を終えることって無理なので、子どもの頃からこういった本を読んで興味を持ってもらえたら嬉しいですね。知識があれば、自分自身はもちろん、家族の身を守ることもできますし、本を読みながら「お父さんが言ってた『胃潰瘍』っていうのは、ここが悪くなっちゃう病気なんだ」とか、親子でも一緒に楽しめると思います。

医師・医学博士 山本健人先生

―― お医者さんを目指すお子さんに向けて、何かメッセージはありますか?

山本:医者という職業は、一見「手先が器用じゃないとダメなのかな」と思うかもしれません。でもドラマで見るような医者はほんの一部で、実はかなり多様なんですよね。患者さんと直接話すことのない科の医師もいますし、医学研究を本業として行う医師もいます。手先を使った手術や処置を全くしない科なら不器用でも全く困りません。こういう人だったら向いている、向いていないということはなく、イメージとは違った働き方をしている医者もたくさんいるので、興味があればぜひいろいろと調べてみて欲しいです。

生物や音楽が好きな子ども時代を経てお医者さんになり、医学をわかりやすく、一般の人に向けて発信している山本先生。ぜひ皆さんもお子さんと一緒に、本を読みながら人体について学んでみてくださいね!

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