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子どもに人気のお仕事に注目!|キャラクターグッズのデザイナーさん(サンエックス くぼたさん)<お仕事編>

今井夕華のアイコン今井夕華

サンエックスのショールーム

みなさんのお子さんは、どんな夢をもっていますか?
野球選手に宇宙飛行士、ケーキ屋さん、漫画家、今はYouTuberも人気ですよね。
このシリーズでは、子どもが憧れている職業、きっと興味がわくような注目の職業に就いた人にインタビュー。子どものときにどんなことが好きだったのか、どんな生活をしていたのかなどを伺いながら、今に至るまでのエピソードをたどります。
第7弾は、サンエックスでキャラクターグッズのデザインをしているくぼたさんです。生い立ち編の前半に引き続き、後半では気になるお仕事内容もたっぷりご紹介します!

サンエックス公式サイト:https://www.san-x.co.jp/

目次(index)

くぼたまいさんくぼたまい
埼玉県育ち。多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業後、サンエックス株式会社に入社。入社以来デザイナーとして自社キャラクターのグッズデザインなどを手掛ける。靴下にゃんこチームに約3年在籍した後リラックマチームへ異動し現在に至る。自社のキャラで好きなのはチャイロイコグマ。

どんな仕事をしているの?

サンエックスは、「リラックマ」や「すみっコぐらし」をはじめ、「たれぱんだ」「まめゴマ」「こげぱん」など、みなさんも一度は目にしたことがあるような大人気キャラクターを多数生み出している会社です。

くぼたさんは、そんなサンエックスで、リラックマのキャラクターグッズをデザインしている人。商品にするための新しい絵柄を描いたり、すでにある絵柄を商品に合わせてレイアウトしたり、マスコットやぬいぐるみの図面 を起こしたりもするそうです。

前半に引き続き、サンエックスのショールームにお邪魔してお話を伺いました!

―― 詳しいお仕事内容について教えてください。

くぼた:基本的にはパソコンを使って、デザインをしています。ペンタブを使って描くこともあれば、Illustratorというソフトの「パス」を使って描くことも。鉛筆で描いたものをスキャンしてデータにすることもあります。

―― サンエックス全体では40名ほどのデザイナーさんがいらっしゃるそうですね。仕事はどう分担しているのでしょうか?

くぼた:キャラクターごとに班が分かれていて、基本的にはチーム内でそのキャラクターにまつわるアイテムを全てデザインしています。その中でも、元になる絵柄の「原稿」をつくる役割と、その絵柄をさまざまなアイテムに合わせてデザインしていく役割の2つがあります。

―― 原稿をつくる人はいつも同じなんですか?

くぼた:同じ人が担当するキャラクターもありますが、リラックマはテーマによってバラバラですね。新人であっても任命されることがあったり。立候補して担当することもあります。

―― 新人さんでも担当できるのは嬉しいですね。

くぼた:新キャラクターについても、定期的に社内コンペをしていて。年次に関係なく新人からベテランまで、デザイナーみんなでアイデアを出し合っています。

有楽町マルイでの期間限定ショップ「コリラックマストア」

雑貨のデザインのみならず、有楽町マルイでの期間限定ショップ「コリラックマストア」の担当をしたことも!このとき展開していた水彩シリーズは、くぼたさんがリラックマ班に配属されてすぐに原稿を任されたもので、その後3年ほど毎回原稿を担当していた。

自分の手がけた商品が、初めてお店に並んだ日

―― 新人の頃のお仕事で印象的だったものがあれば教えてください。

くぼた:入社1年目で「靴下にゃんこ」のシリーズのデザインを丸ごと担当したことがありました。ぬいぐるみや文具など、同じデザインテーマで20アイテムくらいつくって。休日にはお店の様子をこっそり見に行きました。

―― 自分がつくった商品がお店に並んでいる光景は感慨深いでしょうね!

くぼた:目の前でお客さまが「かわいい!」と言って手に取ってくれたり、レジに持って行ってもらえるのを見ると、本っ当に嬉しいですね。「ありがとうございます!」と言って、握手したいくらい(笑)。どの商品を買おうか真剣に悩んでいる方もいて「どっちもかわいいでしょ〜」って思いながら、後ろから眺めていました(笑)。

靴下にゃんこ

キャラクターの性格を想像して

―― 最近のお仕事で、印象的だったものはありますか?

くぼた:去年の12月に発売したランチアイテムシリーズですね。私が原稿を担当していて、ランチにまつわるアイテムをたくさんつくりました。シリーズごとに原稿担当が新しいポーズを考えているのですが、回数を重ねるごとに、ネタ出しが大変で。デザイン室のみんなからアイデアを募ったり、手を動かしながら考えています。

リラックマ ランチアイテムシリーズ

―― 可愛いデザインですね!

くぼた:リラックマが寝ていたら、きっとコリちゃん(コリラックマ)がお布団をめくってイタズラしそうな気がする……チャイロイコグマも付いてきそうな気がする……!と想像しながらつくりました。

―― キャラクターそれぞれの性格や動きを考えてつくっているんですね。小皿のデザインについても伺いたいです。

くぼた:コリちゃんはきっと、アイスを持ったらトコトコ大喜びで走りそうだな。そしてアイスがベチャッとなりそうだな、と想像しました(笑)。ラフを描いていたときに、偶然通りかかったプランナーさんが「コリちゃん転んでる方がいいんじゃない?アイスも飛んでたら面白そう!」とアドバイスをくれて。今のデザインになりました。

くぼたさんのラフスケッチ

くぼたさんのラフスケッチ。この時点ですでに可愛い!

仕事道具と1日のスケジュール

―― 仕事道具で欠かせないものについても教えて下さい。

くぼた:ノートパソコンと、スケジュール帳、フリクションの3色ペン、ラフやメモなどを描くクロッキー帳です。テレワークになる前はデスクトップのパソコンを使っていました。スケジュール管理はアナログ派ですね。打ち合わせの予定が変わりやすいので、書いて消せるペンを愛用しています。

―― 1日のスケジュールはどんな流れなんですか?

くぼた:出勤したらまずはメールをチェックします。打ち合わせがあれば出席、監修の依頼があればそれも確認して、あとはひたすらデザイン作業。一緒にグッズをつくっているプランナーさんと随時相談しながら進めていきます。

デザイナーの仕事に興味を持っている子たちへメッセージ

―― 最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

くぼた:小さい頃に好きなものって、遺伝子レベルで好きなものだと思うんです。だから「好き」という気持ちを大事にしていって欲しいですね。

―― その「好き」がくぼたさんにとっては絵だったり、キャラクターグッズだったんですね。

くぼた:私の場合は、浪人をして学費の高い美大に行き、絵を仕事にする、というところで親にすごく心配をかけて。それでもずっと見守ってくれました。今は自分が担当したアイテムが発売になると、一緒になって喜んでくれています。感謝しかないですね。

サンエックスのショールーム

(2021年9月取材)

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