SDGs17の目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」について、子どもにもわかりやすく簡単に説明します。夜に電気を使えない生活だったらどうなる?限りあるエネルギー「使う」と「作る」のバランスは?日本と世界の現状や、課題となっている点、私たちにできる取り組みとはどんなものがあるでしょう?一緒に考えてみましょう!
SDGs17の目標を解説
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※この記事は、『るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!SDGs』から抜粋して作成しています。
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エネルギーってどんなもの?
夜に電気を使えない生活を、想像してみよう
(出典)IEA「SDG7:Data and Projections」
夜になると真っ暗になって、仕事や勉強ができない。テレビや動画を見ることもできない。電気がないと、できないことだらけなんだ。
世界で電力を使えない人は約8億6000万人。日本の人口の約7倍のもなるよ。その多くは、サハラ以南のアフリカや南アジアの人々。開発途上国に電気が通っていないことは、緊急の課題なんだ。
使うエネルギーと作るエネルギー
(出典)BP統計2019にもとづくJCCCAのグラフをもとに作成。消費量は石油換算
一次エネルギーの消費量は、人口が多くて、産業が発展している中国やアメリカが上位。日本は世界で5番目に多いよ。しかし、日本ではエネルギー資源が少なくてほとんど自給できていない。主要国の一次エネルギー自給率では、11.8%で34位となっているよ。
<もっと知りたい!>
一次エネルギーとは、自然界に存在するエネルギーのことで、石油、石炭、天然ガスなどを指すよ。自然の物だから、いつかなくなってしまうことが心配されているんだ。
再生可能エネルギーに期待が集まっている!
電力消費量が多い日本
(出典)IEA Key World Energy Statistics 2020をもとに作成
第二次世界大戦後、日本の経済は大きく成長し、豊かな国になったよ。それには電力が欠かせなくて、電力の消費は大幅に伸びたんだ。今ではいろいろな家電が普及し、1人あたりの電力消費量で日本は第4位と、世界でも高い水準にあるんだ。
再生可能エネルギーって?
エネルギーのおかげで世界のいろんな国が発展してきたけど、地球温暖化が進んでいるし、もうすぐエネルギーの燃料となる資源を使い切ってしまいそうなんだ。だから各国が再生可能エネルギーの発電に取り組んでいるよ。
再生可能エネルギーとは、バイオマス発電、風力発電、太陽光発電、水力発電、地熱発電などのこと。温室効果ガスである二酸化炭素をほとんど出さないので、温暖化も防げるし、資源がなくなる心配もないんだ。
電力供給と発電方法を安定させることができれば、ビジネスや医療などのいろいろな分野を支えることができる!地球にやさしい方法がいいね。
目標7のために子どもができる取り組みは?
目標7の課題を解決するために子どもでもできること、おうちの人といっしょに始められそうなことを紹介するよ。SDGsの目標はそれぞれが大きく関係し合っているから、1つの取り組みがほかの目標達成につながることもあるよ。
電化製品の電源をこまめに切って節電
電化製品をつかっていないときはとにかく電源を切るようにしよう。ただしエアコンは、室温が高いときにつけると、部屋を冷やすために余計に電力を使うこともあるんだって。
この目標にもつながる → 目標13
電球が切れたらLED電球に変えてみよう
LEDの寿命は蛍光灯の約4倍。消費電力が少ないため、二酸化炭素の排出量が少ないよ。電球が切れたら、LEDへの交換がおすすめ。家でどれくらいLEDが使われているかも見るといいね。
この目標にもつながる → 目標13
おうちのエネルギーについて家族と話し合ってみよう
みんなの家ではどんなエネルギーを使っているかな?最近では太陽光発電を取り入れる家も増えてきたね。太陽光パネルの設置にお金がかかるけど、長い目で見ると節約になるんだ。
<こんなキーワードも調べてみよう>
目標7と国連が定める169のターゲット
SDGsの17の目標には、それぞれ細かいターゲットが設定されていて、合わせて169になるよ。各目標を実現するための具体策にはどんなものがあるか、目を通してみよう。
目標7「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」のターゲット
- 7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
- 7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
- 7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
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