運動能力がぐんぐん伸びる公園!
高級住宅街で知られる成城学園駅前から、仙川沿いに北上すること約1.5km。都立祖師谷公園(そしがやこうえん)は閑静な住宅街の一角に整備された総合公園です。1975年開園と歴史は古く、近隣住民からはワシントンから里帰りしたサクラの名所として愛されています。また、子ども用の遊び場やスポーツ施設が整備されているだけでなく、自然の中で思い切り身体を動かせる場が用意されています。
世田谷区のおすすめ公園
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運動能力のベースになる「基本動作」は公園遊びで身に付ける!
子どもの運動能力を伸ばすのに最適な公園あそび。運動能力のベースとなるのは「基本動作」です。スポーツトレーナーとして運動能力向上の観点から500以上もの公園を調査し、パークマイスターとしても活動する遠山健太先生が、12の動作に区分けして公園をご紹介します。
監修:遠山健太先生
スポーツトレーナーとして運動能力向上の観点から500以上もの公園を調査し、パークマイスターとしても活動。
公園で経験できる12の「運動能力を伸ばす基本動作」
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都立祖師谷公園で遊べば、こんな運動能力が伸びる!
自然にふれる遊びを気の向くまま楽しむだけで、運動能力はぐんぐん育まれます。草原をダッシュしたり、砂を掘って水を流したり、森の中で葉っぱやどんぐりを拾ったり、親子で一緒に楽しみましょう。遊具のある広場も点在しているので、園内の広場をはしごすると楽しいですよ。
都立祖師谷公園ってこんなところ!
仙川中流に位置する都立祖師谷公園は、1943年に防空緑地として計画決定されたのが前身。その後、1957年に東京都市計画公園として改めて決定されました。農地の宅地化で一時困難になっていましたが、旧東京教育大学農場の跡地を取得したのをきっかけに公園整備の事業が進みました。仙川の東側には「子供の遊び場」と運動広場、西側の傾斜地には「はらっぱ広場」をはじめとする自然豊かなエリアが広がっており、現在も拡張整備が順次行われています。
所要:3時間
クタクタ度:★★★
おすすめの年齢:3~10歳
住所 | 世田谷区上祖師谷3-22-19 |
---|---|
料金 | 無料 |
時間 | 24時間 |
電話 | 03-5384-1693 |
定休日 | 無休 |
駐車場 | 無料11台 ※月によって閉場時間が変わります。詳細は現地にお問い合わせください。 |
面積 | 93,372㎡ |
<パークデータ>
- ボール遊び:〇
- スケボー:✕
- 花火:✕
- ペット:〇
- おむつ替え:〇
- 授乳室:△(要問合せ)
- 園内売店:✕
- 園内飲食店:✕
- 周辺コンビニ:徒歩3分
- 周辺ファミレス:徒歩5分
おすすめのアクセス方法は?
最寄り駅は京王線仙川駅ですが、大人の足で片道18分ほどかかります。特に夏場は無理せず、バスを利用しましょう。
都立祖師谷公園に一番近いバス停は「駒大グランド前」。小田急線成城学園前駅から「千歳船橋駅」行きか「千歳烏山駅」行き、あるいは京王線千歳烏山駅南口から「成城学園前駅西口」行きに乗りましょう。
祖師谷公園は都立公園には珍しく、無料の駐車場を備えています(施錠時間あり。閉場時間は月によって変動)。ただし11台分しかないため、特に休日は朝早くに埋まってしまいます。前の道は細くて駐車場待ちができないので、近隣のコインパーキングを探しましょう。
おすすめの遊び方&一日まるごとプラン
まずは、駒大グランド前のバス停から一番近い「子供の遊び場」へ。砂場や滑り台でひとしきり遊んだら、仙川を渡って「はらっぱ広場」へと向かいます。大きな樹木の多い広場でレジャーシートを敷き、ピクニックランチを楽しみましょう。春にはサクラのほか、フジやハナミズキなどが咲き、園内が一層華やぎます。
ランチの後は、「遊戯広場」でもうひと遊び。さらに「湧水池」でカルガモを観察したり、池の周りを散策したり、子供たちの興味の向くままにお散歩を楽しみましょう。
都立祖師谷公園パークマップ
都立祖師谷公園は仙川を挟んで、宮下橋から鞍橋にかけての範囲に広がっています。公園の北端にある「子供の遊び場」から「はらっぱ広場」までは、大人の足で5、6分ほど。小さな子連れでも無理なく行き来できる広さです。
砂場の広い「子供の遊び場」でダイナミックに遊ぼう
木立に囲まれた「子供の遊び場」で遊ぶ親子の多くは、砂遊びに興じています。それもそのはず、砂場の最大幅は15mほど、長さもその倍以上はあるので、砂場というより砂浜で遊ぶ感覚。ここまで広ければ、溝を掘って水を流して遊んでも、隣に迷惑をかけることはまずありません。他の公園ではできない、豪快な砂遊びにチャレンジしてみましょう。
砂場にはカラフルな2両編成の蒸気機関車の遊具が置かれています。こちらはデンマークの遊具メーカー「コンパン」社製のもの。電車好きな子なら、ここでずっと遊べるかもしれません。運転席と後方車両は少し間隔があいているので、小さな子どもには「下に落ちずに渡れるかな?」と遊びのヒントをあげるといいでしょう。
砂場の奥には、すり鉢のような形状の幅広い滑り台があります。ごつごつした石の階段を上がって戻るのも、いい運動になります。見た目以上にスピードが出やすいので、不安な子は保護者が一緒に滑ってあげましょう。子供を膝にのせて滑るより、横並びで滑るほうが安全です。
砂場ゾーンは一段掘り下げた形で、周りは要塞のように石垣が取り囲みます。太鼓橋を駆け抜けたり、石垣をよじ登ったりと、気分はまるで忍者のよう。わんぱくキッズは跳ぶ動きと同時に、安全に着地する動きも体得できそうです。
砂場遊びに飽きたら、こちらの遊具があります。
幼児用複合遊具
先述の滑り台が難しそうなちびっこには、3~6歳児向けの複合遊具があります。車のハンドルなど、ぐるぐる回す仕掛けが付いています。
ブランコ
昔ながらのシンプルな4連ブランコもあります。座面は児童向けの高さなので、一人で座れない子は保護者がサポートして、ゆっくり揺らしてあげましょう。
緑いっぱいの「遊戯広場」もキッズに人気です!
成城通り側の入口横には「遊戯広場」が整備されています。公園内でも樹木の多いエリアなので、日差しが遮られて体感温度が幾分涼しく感じます。その代わり、虫よけ対策は念入りに行いましょう。
ここの目玉は3~12歳対象の複合遊具。滑り台は2種類あり、水色は幼児用の緩やかなタイプ、赤は児童用の波打つタイプになっています。ロープが張られた壁のぼりは、よじ登る動きにひっぱる動きが加わって、運動効果が高められます。
複合遊具の上り下りには滑り棒やはしごのほか、筒状のネットを使うと運動強度がアップ。身体をひきつけたり、ぶらさがったりする運動につながります。手すりの付いた階段(写真右)もあるので、小さな子どもは無理をせずそちらを利用しましょう。
その他の遊具もチェック!
砂場
「子供の遊び場」の砂場と比べてしまうと規模は小さいですが、こちらはフェンスが付いているのでペットを気にせず遊べます。『バーバパパ』のベンチをどう使うか、それは遊ぶ子どものアイディア次第!
ブランコ
「遊戯広場」のブランコは2人用。足元には水はけのいいゴムチップ舗装のマットが敷かれています。周りの樹木が影をつくってくれるので、夏はチェーンが熱くなり過ぎないのもうれしいポイント。
自然遊びが楽しい、おすすめスポットを紹介!
傾斜のある「原っぱ広場」で全力疾走!
都立祖師谷公園で最も開放的な芝生広場がこの「はらっぱ広場」。大人も走り回りたくなる、気持ちのいい芝生が広がっています。仙川に向かってなだらかな坂になっているので、ボールを転がして追いかける遊びも楽しいです。自然の樹形を保った立派な木々のおかげで、涼しい木陰は選び放題。レジャーシートは忘れずに持参しましょう。
はらっぱ広場一帯は仙川沿いのサクラや入口付近の藤棚など、公園のなかでも季節の移ろいを感じられる場所でもあります。秋はコナラやクヌギ、シラカシなど、ドングリをつける木々の下で遊んでみましょう。
保育園児の定番散歩コース「湧水池」
涼しい森の中を散歩していると、水が流れる癒しスポットに到着します。池の飛び石を渡ったり、池の周りをぐるりと歩いたり、水辺に咲く花を見たりと、保育園児たちのお散歩コースになっています。
水遊びはできませんが、湧水池はいきもの観察に最適です。水の上を泳ぐカモや時折飛来してくる野鳥に癒されるだけでなく、水の中に目をやると、ドジョウやザリガニが見つかります。
小さい子ども連れファミリーに嬉しい、施設や設備
祖師谷公園管理所では授乳したいママとベビーのために、建物内の部屋を貸しています。利用したい人はスタッフに一声かけて案内してもらいましょう。
管理所でぜひ見てほしいのが、大小さまざまなドングリの展示。公園内で拾える種類がここでわかります。ドングリのシーズンになったら、ぜひスタッフに採取場所を聞いてみてください。
トイレは園内に5カ所ありますが、子連れには「遊戯広場」近くがおすすめ。だれでもトイレ内にはおむつ替えシートとチェンジングボードの両方があるので、着替えや立ったままのおむつ替えに便利です。なお、「子供の遊び場」にはだれでもトイレがないので、「子供の運動広場」横のトイレを使いましょう。
まだある!都立祖師谷公園で行ってみたいスポット
都立祖師谷公園内にはまだまだ注目ポイントがあります。ぜひチェックしてみてくださいね。
里帰りのサクラ
ワシントンから寄贈されたサクラを1990年に植樹しています。樹齢30年余りとは思えない貫禄のある枝ぶりで、開花時は桜色のアーチが見事です。例年4月には「さくらフェス」が開催されるほど、祖師谷公園の名物スポットになっています。
子供の運動広場
フェンスに囲まれた砂利の多目的広場で、ボール遊びが許可されています(ただし硬球はNG)。野球のキャッチボールやサッカーのパスやドリブル練習、バスケットボールのシュート練習などができます。近隣住民の迷惑にならないよう、ルールを守って遊びましょう。
鞍橋側の複合遊具
仙川の下流側、鞍橋近くにも滑り台が設置されています。滑る面がデコボコになった幅広滑り台で、階段の反対側はクライミングウォールになっています。
どんぐりのもり
管理事務所裏にある、知る人ぞ知るどんぐりの宝庫。ブナ科の木13種類が狭い範囲に植えられており、10月にはどんぐり拾いが楽しめます。樹名板を見ながら探してみましょう。
都立祖師谷公園は住宅街の中にあるオアシス的存在。遊具数こそ控えめですが、自然をベースにした遊びは無限に広がっています。季節を感じながら、親子でのびのび身体を動かしてみましょう。
●掲載の情報は予告なく変更になる場合があります。おでかけ前に各スポットへご確認ください。
●旅行中は「新しい旅のエチケット」実施のご協力をお願いします。
「るるぶKids こどもの運動能力がぐんぐん伸びる公園 東京版」
東京都内にある運動能力をぐんぐん伸ばせる公園を、厳選して100件紹介するガイドブックです。「るるぶKids」と同様に、それぞれの公園で体験できる12の基本動作をアイコンでわかりやすく表示しています。
公園によって設置されている遊具や施設は千差万別! 公園によって自由な遊びのなかで体験できる「基本動作」は異なります。アイコンを参考にいつもとはタイプの違う公園にでかけてみることが、運動能力を伸ばすことにつながります。
ニューノーマルの今だからこそ楽しんでほしい、週末ごとの小さな冒険。今年の夏は、都内のあちこちで公園遊びを楽しみながら、子どもたちの運動能力をぐんぐん伸ばしましょう!
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