ママ鉄・鈴川絢子さんおすすめ!こどもと乗りたい夏の観光列車7選

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大井川鐡道「きかんしゃトーマス号」の車内

もうすぐ夏休み! 2019年6月発売『鈴川絢子とちっくんの 東京電車さんぽ』の著者で、ママ鉄タレントとして全国を旅する鈴川絢子さんに、夏こそ親子で楽しみたい観光列車を厳選してもらいました。わざわざ乗りに行ってほしいおすすめ7列車は、長男のちっくんこと常陸(ひたち)くんとすべて実際に乗ったもの。お子様ならではのポイントも要チェック!

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鈴川絢子さん(すずかわ あやこ)
1991年3月25日生まれ。千葉県出身。二児の母。NSC東京16期生。趣味の鉄道関連の情報を発信するYouTube公式チャンネルは67万人を超える登録者を集め、TV、イベントなどにも出演するYouTuberでもある。著書に「鉄分多め。~関東編~」(ヨシモトブックス)、「鈴川絢子とちっくんの東京電車さんぽ」(JTBパブリッシング)がある。

小さい子もくつろげる新幹線“足湯”

JR東日本「とれいゆつばさ」

以前、とある駅の足湯に入った時、常陸(ちっくん)は怖がってすぐに出てしまいました。ところが、山形新幹線「とれいゆつばさ」では最後まで楽しんでくれたのです! やはり、車窓の景色が移り変わる、非日常感がいいのかなと思います。足湯に入った後にはまったりと休憩できるスペースもあります。畳の上に座ってくつろいだり、地元の名産品や飲み物を買うこともできます。タオルなどのアメニティもかわいいですし、思い出に残る顔出しパネルなどのサービスも良いですね。

列車内で足湯に入れるJR東日本の山形新幹線「とれいゆつばさ」

◆「とれいゆつばさ」 上野・福島~山形・新庄

展望車からの車窓に夢中!

小田急電鉄「小田急ロマンスカー」

私とちっくんは、先日、ついに念願の“展望席”に乗りました。最後尾の展望車でしたから、進行方向ではなく後ろ向きでしたが、線路が離れていく光景も魅力的でしたね。大都市の高層ビル街から住宅街を抜け、しばらくすると田園風景が広がるなど、次々に変わっていく車窓も素敵です。

特急「スーパーはこね」「はこね」/小田急電鉄「小田急ロマンスカー」

◆特急「スーパーはこね」「はこね」 新宿~箱根湯本

自由に遊べる“キッズスペース”

JR東日本「スーパービュー踊り子」

箱根と並んで、都心から手軽に行けるリゾート地…伊豆半島。伊豆へ向かう特急列車「スーパービュー踊り子」の1階には、こどもが自由に遊べる“キッズスペース”があります。そもそも、2時間以上の乗車時間は、鉄道が大好きな子でも長く感じられるはず。キッズスペースなら親御さんも安心して遊ばせられますし、どんなにはしゃいでも大丈夫! お出かけのハードルが下がるのではないでしょうか。

列車内にキッズスペースがあるJR東日本の特急列車「スーパービュー踊り子」

◆特急「スーパービュー踊り子」 東京・新宿ほか~伊豆急下田

うれしいフラット座席で海の旅

JR東日本「リゾートしらかみ」

日本屈指の人気のローカル線と言えば、五能線。日本海の波打ち際を走るリゾート列車「リゾートしらかみ」は、沿線の自然をイメージしたデザインの「青池」「ブナ」「くまげら」の3編成がありますが、私たちは「ブナ」編成に乗りました。おすすめは、座席をフラットにして乗車できるセミコンパートメントで、ハイハイするこどもにもぴったり。秋田駅~青森駅間を乗り通すと約5時間もあるのですが、途中の停車駅では停車時間にホームでバスケができたり、車内で津軽三味線の生演奏のエンタメもあったりで、1つのパッケージ旅行をしている気分が味わえます。車内販売も名産品を持ってきてくれるので、5時間があっという間に感じられました。

座席をフラットにできるセミコンパートメント/JR東日本「リゾートしらかみ」

◆快速「リゾートしらかみ」 秋田~青森

この夏も走る大人気SLに、親子で大興奮!

大井川鐡道「きかんしゃトーマス号」

静岡県にあるローカル線の大井川鐡道は、数年前から「きかんしゃトーマス」のキャラクターを再現した「きかんしゃトーマス号」を走らせています。常陸はトーマスが大のお気に入り。もちろん私も大好きですから、一緒に乗りに行きました。ホームに停まっているトーマスを見て、“再現度の高さ”にびっくり! 元の機関車の姿が思い描けないほどリアルに造りこまれていて、親子で大興奮でした。以来、毎年欠かさず乗りに行っていますが、トーマスの他に新しい仲間が増えたりして、何回行っても楽しめます。乗車中の車内アナウンスもトーマスの声で、エンタメ要素も満点。そして、車窓を眺めると、列車に手を振る沿線の人たちの姿が見えました。地域の人たちがみんなで歓迎してくれて、凄く嬉しかったです。

再現度の高いトーマスの外装/大井川鐡道「きかんしゃトーマス号」

◆大井川鐡道「きかんしゃトーマス号」 新金谷~千頭

手作りのおもてなしが嬉しい

JR東日本「きらきらうえつ」

羽越本線を走る快速「きらきらうえつ」は、2001年に運行が始まった歴史のあるリゾート列車です。派手な車体のカラーリングが目を引きます。車内にはさりげなく手作りの塗り絵が置かれているなど、乗務員の皆さんが一生懸命おもてなしをしてくれているのが伝わってきて、じ~んときました。そして、日本海に面した羽越本線の車窓は絶景。列車の名前の通り、“きらきら”と光る海にうっとりしますよ。

派手な車体のカラーリングが目を引くJR東日本「きらきらうえつ」

◆快速「きらきらうえつ」 新潟~酒田・秋田

四国を走る新幹線⁉

JR四国「ホビートレイン」

予土線を走る「四国ホビートレイン」は、初代新幹線の0系をイメージしたデザインで、登場したときは「新幹線がない四国に新幹線!?」と話題を呼びました。私はそのデザインを見るなり、「ネットで流行っている“ウソ電”か!?」とびっくりしたくらいです。よくぞ、これを実現してくれました(笑)。拍手を送りたいですね。車内には、実際に0系の座席を使ったシートがありますし、プラレールなどのおもちゃが車内に置かれています。これには常陸も大喜びでした! 
N700SやE7系など最近の新幹線を見慣れているこどもには、0系のデザインが「かわいい」と感じられるようです。四国には大人気の「アンパンマン列車」や「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」が走っていますから、人気列車を乗り継ぐ旅も、“鉄分”満点で楽しいと思いますよ!

初代新幹線の0系をイメージしたデザインのJR四国「ホビートレイン」

◆「ホビートレイン」 宇和島~窪川ほか

『鈴川絢子とちっくんの 東京電車さんぽ』好評発売中!

“ママ鉄”鈴川絢子さんが、“子鉄”の常陸くん(ちっくん)と出かけた、東京電車さんぽ。こどもと一緒に安心して&思い切り電車が見られるとっておきのスポットや、モデルコースを一挙公開。電車大好き親子必見のガイドです。『鈴川絢子とちっくんの 東京電車さんぽ』(JTBパブリッシング)

『鈴川絢子とちっくんの 東京電車さんぽ』

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