SDGs17の目標13「気候変動に具体的な対策を」について、子どもにもわかりやすく簡単に説明します。上がり続ける平均気温、地球の温暖化は誰のせい?温室効果ガスを減らし、脱炭素社会を目指そう!日本と世界の現状や、課題となっている点、私たちにできる取り組みとはどんなものがあるでしょう?一緒に考えてみましょう!
SDGs17の目標を解説
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※この記事は、『るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!SDGs』から抜粋して作成しています。
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気候変動って?
先進国のくらし方が温暖化を進めてしまう
(出展)環境省「COOL CHOICE 地球温暖化の現状」の資料をもとに作成
地球温暖化は、国際社会全体で優先して取り組まなければいけない問題の1つ。人間のさまざまな活動によって出る温室効果ガスが原因で、地球の温度はどんどん上がっていて、2100年には、地球の気温が2000年頃より5℃上昇する可能性もあるんだ。
2021年に先進国と認定された韓国をはじめ、日本やアメリカなどでは、温室効果ガスを多く排出するようなくらしをしている。こうした国々が積極的に対策を考えていく必要があるね。
二酸化炭素の排出が急激に増加し温暖化が進んでいる
(出典)JCCCAの資料をもとに作成
国ごとの排出割合と1人あたりの排出量は比例しない。たとえば日本人の1人あたりの排出量は、インド人の約5人分。日本を含む先進国の人びとが、排出量の多い生活をしているんだ。
地球温暖化が進むことで、あらゆる影響が出てしまうよ。北極や南極の氷がとけて海面が上昇。生き物がすみかを失う。感染症などの健康被害、干ばつや熱波などの災害が増加する。そうなると、みんなの命にも影響が出てしまうよ。
日本のCO2排出量は世界で5番目
(出典)地球環境戦略研究機関(IGES)「1.5℃ライフスタイル―脱炭素型の暮らしを実現する選択肢―日本語要約版」をもとに作成
日本のくらしはとても便利だけど、地球にとっては大きなダメージがあるんだ。その結果、日本では、昔はなかったような大規模な豪雨や台風が増加していて、多くの人が亡くなることも。
地球温暖化による気候変動は異常気象や食料・水不足などあらゆる悪影響を引きおこすよ。これ以上、地球の温度を上げないために、まずは自分ができることをやるのがスタート。それが積み重なれば、世界全体が脱炭素社会に向かっていけるはずだよ。
目標13のために子どもができる取り組みは?
目標13の課題を解決するために子どもでもできること、おうちの人といっしょに始められそうなことを紹介するよ。SDGsの目標はそれぞれが大きく関係し合っているから、1つの取り組みがほかの目標達成につながることもあるよ。
服装を工夫して冷暖房の使用を減らそう
暑いから・寒いからといってクーラーや暖房をつける前に、服装を見直してみよう。薄着していて寒かったらもう1枚何かを羽織る。逆に暑かったら1枚脱ぐ、半袖に着替えるといった工夫ができるかもしれないね。冷暖房の使用を少しでも減らすことができれば、地球温暖化防止に少しでも貢献していることになるんだよ。
この目標にもつながる → 目標7
コンセントを抜いたり、電源をこまめに切ったりしよう
ゲーム機の充電が終わっているのにコンセントに挿しっぱなし、テレビを見ていないのにつけっぱなしといったことはないかな?とにかく使っていないときはOFFにすることを心がけよう。
この目標にもつながる → 目標7
グリーンカーテンを育ててみよう
アサガオなどを育てて、窓からの直射日光を防ぐのがグリーンカーテン。日射の熱を約80%もカットする効果があるよ。すだれが50~60%だから、とても効果が高いよね。
この目標にもつながる → 目標7
おでかけには車より公共の交通機関で
自動車は交通手段のなかでもダントツで二酸化炭素の排出量が多い。美しい自然で有名な観光地の上高地などは、マイカーが禁止されているよ。おでかけでは、なるべく電車を使うようにしよう。
この目標にもつながる → 目標7
アイドリングストップを心がけよう
アイドリングストップとは、自動車やバイクが不要なアイドリングをしないこと。5秒以上停車するときは、エンジンを止めて排出ガスを少なくすることが大切だよ。
この目標にもつながる → 目標7
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目標13と国連が定める169のターゲット
SDGsの17の目標には、それぞれ細かいターゲットが設定されていて、合わせて169になるよ。各目標を実現するための具体策にはどんなものがあるか、目を通してみよう。
目標13「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」のターゲット
- 13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
- 13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
- 13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
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