JTBトラベルメンバー連携による会員登録・ログインメンテナンスのお知らせ

カナヘビ(ニホンカナヘビ)の生態・飼い方ガイド!トカゲとの違いは?エサは何?

カナヘビの生態

るるぶKidsライターのアイコンるるぶKidsライター

公園や草むらの石のうえでひなたぼっこしている姿をよく見かけるカナヘビ。「ヘビ」とついているけどヘビの仲間なの?トカゲとはどう違う?など、気になる生態や種類、飼い方まで、昆虫芸人の堀川ランプさんが解説します!

» 昆虫が大好き!! TOP

目次(index)

(プロフィール)堀川ランプ
昆虫大好き芸人。変形菌にも詳しい。日本大学大学院生物資源科学研究科修士課程修了。理系の研究発表を模した白衣スタイルでおこなうフリップ芸が人気。Youtubeで「堀川ランプの昆虫列伝」を配信中。日本変形菌研究会会員。成虫の会メンバー。
» 堀川ランプtwitter
» 堀川ランプの昆虫列伝youtube

※当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

カナヘビの気になる生態

カナヘビはヘビの仲間?

カナヘビの生態

カナヘビは名前に「ヘビ」という単語が入っていますが実際はトカゲの仲間!なのでしっかり足も生えていますし、毒もありません。
なぜカナヘビという名前なのか?諸説あるようですが、お腹側のうろこにツヤがあって金色に見えるので「金蛇」と呼ばれるようになったという説と、見た目がかわいらしいので親しみを込めて「愛(かな)蛇」と呼ばれるようになったという説が有力とされています。

カナヘビの種類

カナヘビの種類

日本にはカナヘビの仲間が6種類生息していますが、私たちが最もよく目にするのは「ニホンカナヘビ」という種類で、全国の公園や草むらなど身近な場所に生息しています。
その他のカナヘビは分布がかなり限られていて、トカラ列島~沖縄諸島にかけて生息する「アオカナヘビ」、宮古諸島に生息する「ミヤコカナヘビ」八重山諸島に生息する「サキシマカナヘビ」、対馬に生息する「アムールカナヘビ」、北海道北部に生息する「コモチカナヘビ」がいます。もし1種類でも見つけることができたらかなりラッキーです。

これらニホンカナヘビ以外のカナヘビ達は、分布する地域がせまいだけではなく、環境破壊などの理由で近年数が少なくなっています。ミヤコカナヘビとサキシマカナヘビが国内希少野生動植物種に指定されて採集が禁止されていたり、コモチカナヘビも浜頓別町で町の天然記念物に指定されていて採集されていたりなど、保護するための活動が進められています。
今回の記事では、ニホンカナヘビをメインに生態などを紹介していきます。

トカゲとの違い

トカゲとカナヘビの違い

ニホンカナヘビとよく似たトカゲの仲間に「ニホントカゲ」がいます。
どちらも私達の身近な場所でよく目にするトカゲの仲間。茶色っぽい見た目も大きさも似ていますが、よく観察してみるとそれぞれの種類で違いが見られます。
ニホンカナヘビは表面がザラザラした質感であるのに対し、ニホントカゲは表面がツルっとした質感で光沢があります。ニホンカナヘビの方が体に占める尻尾の割合が長く全長の2/3ほどにもなるのに対し、ニホントカゲの尻尾は全長の半分程度です。

ヒガシニホントカゲの子ども

また、まだ子どもの個体を見比べるとそれぞれの種類の違いは一目瞭然で、ニホンカナヘビの子どもは大人と同じような茶色っぽい色をしているのに対し、ニホントカゲの子どもは鮮やかな青い色のしっぽを持ち、黒っぽい体の頭から尻尾の付け根にかけて黄色い5本の縦縞模様が入ったおしゃれな色合いをしています。

カナヘビを採集しよう

生息地は?

カナヘビの生息地

カナヘビは日本全国の草むらや公園、空き地、河川敷など日当たりの良い開けた場所に生息していて、条件さえ整えば庭先などで見られる場合もあるとても身近な生き物です。

よく見かける季節は?

カナヘビは寒い冬の間は冬眠しているので、活発に動く姿を見られるのは4~10月です。
また、5~9月の気温が安定して高い時期にカナヘビは卵を産みます。カナヘビの卵は30~50日ほどで孵化するので、6月頃から小さな赤ちゃんカナヘビも見つけることができるようになります。

よく見かける時間帯は?

カナヘビは昼間に活発に動き回り、夜になると落ち葉や石の下に隠れて眠る生き物なので、観察や採集をするなら昼間がベストです。
カナヘビは自分で体温調整ができない変温動物という生き物です。そのため、カナヘビは朝起きるとまず日当たりの良い石の上などにのぼって日向ぼっこをすることで自分の体を温めます。日向ぼっこをしている最中はいつもより動きが鈍いので、カナヘビを観察したり捕まえたりする時は朝の日向ぼっこをしている時を狙うのがオススメです。

カナヘビは警戒心が強い?

野生のカナヘビはヘビや野良猫、ワシをはじめとする肉食の鳥類、イタチなど数多くの生き物に狙われながら過ごしています。なのでカナヘビの警戒心は強く、特に上から急にあらわれるものに対しては敏感に反応して素早く逃げます。カナヘビを捕まえる時は横からゆっくりと忍び寄って距離を詰めてから捕まえるのが良いでしょう。

カナヘビの飼い方

飼育に必要なもの

カナヘビの飼い方

カナヘビを飼育するのには大き目の通気性が高い飼育容器が必要です。動き回るのが好きな生き物なので縦20㎝以上・横30㎝以上・高さ15㎝以上の飼育ケースを用意しましょう。

容器が用意できたらカナヘビが歩きやすいように底に砂を敷きます。深さは2~3㎝程度で大丈夫です。カナヘビが糞をしたら周囲の砂ごとすくって捨てるようにすると容器内の雑菌の繁殖を抑えられます。長期間カナヘビを飼育する際は、数ヶ月おきに砂を新しいものに取り換えたり洗ったりしましょう。

次にカナヘビが隠れられるような家(シェルター)を準備します。流木や石、割れた植木鉢などを使ってカナヘビが下に隠れて眠ることができるような場所を作りましょう。

また、爬虫類であるカナヘビは脱皮をしながら成長するのですが、この時周囲のものに体をこすりつけて古い皮を脱ぎ捨てます。カナヘビが脱皮をしやすくするため熱帯魚店などで売っている人工水草を入れておくのがオススメです。

先述のとおり、カナヘビは日向ぼっこが大好き。日向ぼっこは体温を上げるだけではなく、紫外線を浴びることで、ビタミンD3というカルシウムの吸収に必要な栄養素を体内で合成します。だからといって、日の当たる場所に容器を置いておくと、容器内の温度が上がりすぎてカナヘビが弱ってしまうこともあるのであまりおすすめしません。爬虫類用の保温ライトと紫外線ライトを用意しておくと管理が楽になります。

用意するものが少し多いですが、これもカナヘビが快適に暮らすため!
近くに大型のペットショップがあれば全て手に入るのでカナヘビを飼い始める前に用意しておきましょう。

エサは何?

カナヘビの主食は生きた虫!飼育する際はコオロギやワラジムシなどが入手しやすいでしょう。この時、エサの大きさはカナヘビの頭よりも小さいものを用意するようにします。あまりエサが大きいとカナヘビは食いつきません。
エサやりの頻度は、子どものカナヘビは毎日あげるのが望ましいですが、生まれて1年以上経った大人のカナヘビは2~3日に1回のペースで問題ありません。

飼育しているカナヘビはカルシウム不足になることも多いので、エサやりの時は数回に1回、市販の爬虫類用カルシウムパウダーを虫にまぶして与えてあげると健康に長生きしてくれます。

長くカナヘビを飼育していると、人間の与える餌に慣れて生きた虫以外にも市販の爬虫類用人工飼料を食べるようになる個体もいますが、これはあくまで栄養補助的な位置づけにして、基本は生きた虫をメインのエサとして飼育しましょう。

また、カナヘビを飼育する際は水分補給にも気を付けなくてはなりません。野生のカナヘビは朝露など葉っぱについた水滴を好んで飲む習性があるので、1日1回霧吹きで容器の壁面や人工水草に水滴をつけてあげましょう。飼育する場合はこれとあわせてペットボトルのキャップなどで水飲み場を作るのが理想的です。

冬眠させない場合は温かい環境で

野生のカナヘビは気温が低くなる秋の終わりに、地面にもぐって冬眠を始めます。
飼育しているカナヘビも、気温が低くなると冬眠をさせることはできるのですが、カナヘビが潜れるよう深めに腐葉土を入れた容器を別で用意したり、冬眠前にエサを多めに食べさせる必要があったりと準備に手間がかかる上、冬眠に失敗してカナヘビが死んでしまうリスクもあるため、あまりおすすめしません。カナヘビは気温が高ければ冬眠しないので、ペット用のヒーターなどを使って、夜でも気温20℃以上を保てば冬でも冬眠せずカナヘビを飼育することができます。

カナヘビの寿命は?

野生のカナヘビの寿命は3~4年とされていますが、上手く飼育すればそれ以上生きることもあるそうです。
カナヘビは警戒心が強く、人間の与える餌を食べないこともよくあります。数日飼育してみてエサに食いつかないようなら、カナヘビが弱る前に元の場所に返してあげましょう。

昆虫好きにおすすめの記事

» 昆虫が大好き!! TOP

堀川ランプさんのカブトムシ・クワガタ記事
» カブトムシ・クワガタ採集ガイド
» カブトムシ幼虫の育て方ガイド
» クワガタ幼虫の育て方レポート
» 冬のクワガタ幼虫採集

●堀川ランプさんの昆虫採集・観察の記事
» 近場で昆虫観察!虫の探し方
» 秋の昆虫採集!スズムシ&コオロギ
» 冬の昆虫観察!テントウムシなど
» カマキリの卵と孵化に感動
» スーパー昆虫!オケラ
» ダンゴムシ徹底解説
» セミの羽化を観察
» ミノムシの驚きの生態

●昆虫好きにおすすめのスポット記事
北海道・東北関東東海関西九州
» カブトムシ・クワガタがおすすめの昆虫館・体験施設

<昆虫が苦手…というママパパにはこちら!>

『るるぶKids こわくない!カブトムシ・クワガタの採集と飼育』
子どもが昆虫採集や飼育をしたがっても、親である自分は虫がこわくて触れない…。そんなママパパたちのリアルな虫問題を解決する1冊!「親パート」「子どもパート」に分かれた前代未聞の二部構成+「3大特別付録 自由研究セット」つきで、親子の楽しい採集・飼育体験を徹底サポートします!

書名 『るるぶKids こわくない!カブトムシ・クワガタの採集と飼育』
定価 1650円(10%税込)
判型 AB判、本誌96ページ(ソフトカバー)、別冊付録32ページ(いずれもオールカラー)
発売日 2023年6月23日(金)
発行 JTBパブリッシング

≫ この本の詳細・購入はコチラ(Amazon)