11月は、子どもの成長をお祝いする伝統行事の七五三のほか、文化の日・勤労感謝の日と2つの祝日もあります。秋の深まりとともに、冬の近づきも感じられる季節。師走の声も近づき、なにかと忙しくなってくる月ですよね。家族そろって風邪対策をして、元気よく過ごしてくださいね。
子ども歳時記
1月 / 2月 / 3月 / 4月 / 5月 / 6月 / 7月 / 8月 / 9月 / 10月 / 11月 / 12月
- 11月の「知る」:親子で知っておきたい年中行事
- └ 11月の暦「立冬」(11/7)、「小雪」(11/22)
- └ 2024年11月に祝日は2つある!
- └11/11は記念日だらけ!
- └ 2024年の「七五三」はいつ? 何歳でやるの?
- └ 紅葉狩りの「狩り」はどんな意味?
- └ 11月の体調管理:インフルエンザを予防しよう
- 11月の「つくる」:折紙で「紅葉」をつくろう
- 11月の「学ぶ」:昆虫、星空・天体、旬の食べものなど
- └ 11月の昆虫:「ミノムシ」は何の成虫?
- └ 11月の花:季節の変わり目に咲く花
- └ 11月の月:11/16の満月は「ビーバームーン」
- └ 11月の旬の食べ物:この時期に食べごろの魚と果物は?
- 11月のおすすめイベント・スポット
『るるぶ』の名前の由来は、「見る+食べる+遊ぶ」×「知る+創る+学ぶ」。『るるぶKids歳時記』では、この『るるぶ』ならではの視点で、月ごとに親子で楽しみたいこと、知っておきたいことなどをご紹介します!
1. 11月の「知る」:親子で知っておきたい年中行事
11月の暦「立冬」(11/7)、「小雪」(11/22)
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、季節を表す24の言葉で構成されたもの。11月は冬の始まりを告げ、厳しくなる寒さを意味する立冬、小雪の2つとなっています。
●立冬(11月7日)
立冬は「りっとう」と読み、2024年は11月7日です。立冬の「立」は新たな季節の始まりという意味があり、この日を境に冬の訪れとなります。立春、立夏、立秋と並び、季節の大きな節目と言えるでしょう。
●小雪(11月22日)
2024年の小雪は、11月22日となっています。小雪の読み方は「こゆき」でなく「しょうせつ」。地域によっては寒さが増し、初雪が見られる時期を意味します。ひとつ前の立冬より始まる冬という季節が、小雪から本格的な寒さになっていきます。
2024年11月に祝日は2つある!
2024年11月の祝日は、11月3日の「文化の日」と、11月23日の「勤労感謝の日」の2つ。現在、祝日は1年間で16日あり、「成人の日」や「海の日」のように日付けが固定されていないものもありますが、「文化の日」と「勤労感謝の日」は毎年、同じ日です。12月は祝日がないので、「勤労感謝の日」が2024年最後の祝日になりますよ。
●文化の日(11/3)って、どんな意味?
2024年11月3日は「文化の日」。1948年(昭和23年)の祝日法制定当初から設けられている国民の祝日です。この日は、昭和21年に日本国憲法が公布された日で、戦争放棄という重大な宣言を憲法上で行ったことから、平和をはかり、文化を進める意味をこめて、文化の日と名付けられたそうです。
●勤労感謝の日(11/23)は何に感謝する日?
2024年11月23日は「勤労感謝の日」ですが、こちらも文化の日と同じく、祝日法制定当初からある国民の祝日です。働いている人々への感謝をあらわす日と思われていますが、正しくは日ごろの勤労に対して感謝する日なんですよ。お子さんにも、正しい意味を教えてあげてくださいね。
11/11は記念日だらけ!
11月11日は、一年の中でも多くの記念日に認定されている日です。登録認定を行う日本記念日協会のホームページでは、約60の記念日を確認することができます。11月11日は4つの数字の「1」から成立していること、「1」の真っすぐな形がいろいろなものに似ていることが、記念日の多い理由となっています。
●ポッキー&プリッツの日
11月11日はみんなが大好きなお菓子「ポッキー&プリッツの日」となっています。ポッキーとプリッツの形が数字の「1」と似ていることから、製造メーカーである江崎グリコが「1」が6個並ぶ、平成11年(1999年)11月11日に制定しました。
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●チンアナゴの日
砂の中から体を出すチンアナゴの姿が数字の「1」に似ていること、さらにチンアナゴは群れで生活するため、1年の中で日付に最も「1」が多い11月11日は「チンアナゴの日」となっています。すみだ水族館が2013年に制定しました。
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●もやしの日
給食のメニューでもよく使われるもやし。まっすぐに伸びるもやしが「1」に見えることから、11月11日が「もやしの日」となりました。もやし生産者協会が2012年に制定しました。
●サッカーの日
サッカーが11人対11人で行うスポーツのあることに由来し、11月11日は「サッカーの日」にもなっています。スポーツ用品メーカーのミズノの直営店となるエスポートミズノが制定しました。
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2024年の「七五三」はいつ? 何歳でやるの?
七五三は、子どものこれまでの成長への感謝と、これからの健やかな成長を願う意味が込められた伝統行事。3歳の男の子と女の子、5歳の男の子、7歳の女の子が対象です。毎年11月15日が七五三に定められていますが、最近では11月15日前後の都合のよい日にお祝いをするご家庭が多いです。
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紅葉狩りの「狩り」はどんな意味?
11月は、赤や黄色に色づいた木々の葉を楽しむ紅葉狩りの季節です。「紅葉(もみじ)」とは木の葉が色づくことを意味しますが、「狩り」という言葉は本来、獣を捕らえるという意味合いが強いので、ちょっとおかしな感じがしますよね。紅葉狩りの由来は諸説ありますが、一般的とされているものを紹介します。
●平安時代の貴族が「紅葉狩り」という言葉を作った
紅葉狩りという言葉は平安時代に生まれています。この時代の貴族にとっても紅葉を見ることは大きな楽しみだったそうです。平安時代の貴族は自分の足で歩くことは下品とされ、移動の際、おもに牛馬に乗っていました。しかし、山の中で紅葉を楽しむには、自分の足で歩く必要がありました。そこで下品とされる歩く行為を正当化するために、使われたのが「狩り」という言葉でした。
普段、平安京で暮らしていた貴族が外へ出るのは、特別な目的があるときに限定されており、その目的のひとつにあったのが鷹狩りなどの「狩り」。当然、「狩り」は歩いて行うので、表向きを「狩り」とすることで、歩きながら紅葉を眺めても下品ではないとしたのです。その結果、「紅葉狩り」という言葉が生まれたとされています。
<全国の秋の紅葉狩りスポット>
紅葉ハイキング
北海道 / 東北 / 関東 / 甲信越・北陸 / 東海 / 関西 / 中国 / 四国 / 九州
紅葉がおすすめの公園・庭園
東京 / 神奈川 / 埼玉 / 千葉 / 愛知 / 岐阜 / 京都 / 大阪 / 兵庫
そのほかおすすめの紅葉スポット
ドライブで楽しむ紅葉 / 船からの紅葉
11月の体調管理:インフルエンザを予防しよう
秋から冬へと季節の変わり目となる11月は、気温がグッと下がり、体調をくずして風邪をひいてしまうことが、よくあります。風邪だけでなく、インフルエンザが本格的に流行りだすのも、この時期からですね。しっかりと予防し、感染しないように気をつけましょう。
●インフルエンザを予防する基本対策
インフルエンザのおもな感染経路は、咳やくしゃみ、会話からの飛沫感染、皮膚やおもちゃについた病原体に触れて吸い込む接触感染となります。こまめな手洗い、うがい、マスクの3つがインフルエンザウイルスが体内に入るのを防ぐための基本対策といえます。
●予防接種もインフルエンザ予防に効果的
さらに予防接種を受けることも、インフルエンザ対策に効果的。6ヶ月以上13歳未満の子どもは1シーズンに2回の接種が推奨されているので、流行のはじまる前に予防接種を受けるのが望ましいです。
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11月の「つくる」:折紙で「もみじ」をつくろう
たくさんの折紙レシピが載っている『るるぶ 楽しく折って親子で世界一周!旅のおりがみ100』の中から、11月は「もみじ」を紹介。簡単に作ることができるので、ぜひ、子どもと一緒に作ってみてください。
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11月の「学ぶ」:昆虫、星空・天体、旬の食べものなど
11月の昆虫:「ミノムシ」は何の成虫?
この時期になると、木にブラブラとぶら下がっているミノムシの姿を見ることができます。ミノムシは「ミノガ」という蛾の幼虫です。ずっと木にぶら下がっているイメージのミノムシですが、注意深く観察していると、ミノの上の部分から上半身を出して移動したり、ほかの蝶や蛾の幼虫と同じように葉っぱを食べたりする様子が確認できますよ。
【ミノムシについて、詳しくはこちら!】
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11月の花:11月の花:「豚の饅頭」という名前の花がある?
11月は朝晩の冷え込みが厳しくなり、秋から冬へと季節は変わっていきます。咲く花も少なくなる時期ですが、シクラメン、キクなどの花を見ることができますよ。
●シクラメン
シクラメンは、サクラソウ科シクラメン属となる多年草の球根植物です。定番色の赤や白、ピンクに加えて、紫や黄色など多くの花色と形を楽しむことができます。基本5枚の大きな花びらがあり、下向きに反り返るように咲くのが特徴。球根がまんじゅうを潰したような形をしているので、和名では「豚の饅頭(ぶたのまんじゅう)」と言います。面白いですね。
●キク
キク(菊)はキク科キク属となる多年草の植物。日本の秋を代表する花であり、大輪から小輪まで多くの品種が存在します。花弁がたくさんあるように見えますが、実はその1つ1つは花で、上を向いて咲くのが特徴です。10月~11月にかけて、日本各地でキクをテーマとした展示会、祭りなどが多く開催されますよ。
11月の月:11/16の満月は「ビーバームーン」
11月の満月は、11月16日(土)。この時期になると、空気が澄んできて、夜空できれいに輝く月を楽しむことができます。アメリカの農事暦では、この11月を「ビーバームーン」と呼んでいます。ビーバーが11月になると、巣作りをは始めることが、この名称の由来となっています。
11月の旬の食べ物:この時期に食べごろの魚と果物は?
秋から冬へと季節の移行期である11月は、旬を迎える魚や野菜、フルーツが盛りだくさん。今回は、栄養やうま味がたっぷりの2つの食材を紹介します。
●マグロ
子どもも大人も大好きなマグロは、水温が低くなる秋から冬にかけて旬を迎えます。マグロは種類や漁獲される場所によって、おいしく食べられる時期が異なり、11月の旬は「メバチマグロ」。目がパッチリ大きいことから、この名前がつけられています。身がやわらかく、さっぱりとした味わいが特徴です。
●リンゴ
リンゴも秋から冬にかけて最盛期となり、その種類によって旬は異なってきます。この時期に美味しいと言われるのは、11月上旬より収穫される晩生種(おくてしゅ)の「ふじ」、「シナノゴールド」、「陸奥(むつ)」、「王林」。スーパーや八百屋の店頭にもよく並んでいるので、ぜひ旬のリンゴを味わってくださいね。
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