4月、入園・入学や進級を迎えたみなさん、おめでとうございます!新生活がはじまり、ワクワクと同時に緊張感も続く日々かもしれません。お休みの日には、親子で春の暖かい日差しを感じてリフレッシュしたいですね。イースターのイベント、チューリップまつり、旬のたけのこ掘り、潮干狩りなど、4月ならではの行事をぜひ楽しみましょう。GWの計画もお早めに!春の季語でもある「花冷え」や「花曇り」にも注意を。
子ども歳時記
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『るるぶ』の名前の由来は、「見る+食べる+遊ぶ」×「知る+創る+学ぶ」。『るるぶKids歳時記』では、この『るるぶ』ならではの視点で、月ごとに親子で楽しみたいこと、知っておきたいことなどをご紹介します!
4月の「知る」:親子で知っておきたい年中行事
4月の暦「清明」(4月4日)、「穀雨」(4月19日)
太陽の動きをもとに一年を24に分け、季節を表す言葉をつけたものを二十四節気(にじゅうしせっき)といいます。4月は「清明」と「穀雨」。あまり聞き覚えのない言葉ではありますが、知っておくと、春を訪れがよりうれしく感じられるかもしれません。
●清明(4月4日):すがすがしく明るく美しい時期
清明(せいめい)は、すがすがしく生き生きとした様子を表した「清浄明潔」という言葉を略したもの。春先のすがすがしく明るく美しい様子、木々や草花が一斉に芽吹き、花咲く様子を表しています。ちょうどこのころは、桜が咲き誇るお花見シーズンです。
●穀雨(4月19日):穀物に実りをもたらす雨が降り注ぐ時期
穀雨(こくう)とは、「百穀春雨(百穀を潤す春に降る雨)」から来ている言葉で、種まきや田植えを行う時期に降る雨のこと。昔はこの日を目安に田畑の準備をしていたといわれます。変わりやすい春の天気もこの時期ごろには安定し、徐々に夏へと移り変わっていきます。
「エイプリルフール」(4月1日)子どもにどう説明する?
エイプリルフールは、「うそをついてもいい日」として知られている、日本でも長く親しまれている行事。その由来には諸説あり、いずれも定かなものではないようです。日本には、大正時代に欧米経由で伝わったと言われています。
●子どもにどう説明する?
普段、子どもには「うそをつくのはいけない」と伝えているのに、「うそをついてもいい日がある」と伝えるのは、難しいですね。どのように説明するのがいいのでしょうか?
1.「人を楽しませるうそ」をついていい日だと伝える
人を傷つけるうそは、どんなときもついてはいけないけれど、エイプリルフールは、人を楽しませるような楽しいうそだけついていい日だということを伝えるといいですね。うそにもルールがあり、人を混乱させるようなうそはついてはいけないことも伝えておきましょう。
2.うその種明かしは早めにすることを教える
うそをついたら、そのままにしないで種明かしは早めにすることも教えましょう。楽しませるためのうそでも、信じてしまうことで思わぬ迷惑をかけてしまうこともありますよね。
3.うそについて考える機会にしてみる
「どうしてうそをついたらいけないのだと思う? ママ(パパ)は、○○だからだと思うな。□ちゃんは、どう思う?」と、うそについて考える機会にするのもいいですね。子どもは、教え込まれた知識よりも、自ら考えて納得した知識のほうが身につきやすいといわれます。うその善悪を理解させるためにも、子ども自らに考えさせてみるのはおすすめです。
早めに計画!2024年のゴールデンウィークは?
今年のゴールデンウィークは、4月27日(土)からスタート。平日をはさんで、4月27日(土)~4月29日(月)の3連休、5月3日(金)~5月6日(月)の4連休の2つの連休があります。家族で旅行や観光スポットに出かけるのも良いですし、混雑をさけてお家や近場でゆっくり過ごすのも良いですね。
4月の体調管理 「花冷え」・「花曇り」に注意
●一時的な冷え込みに要注意
4月の上旬、桜が咲くころはまだ気温が不安定になりやすく、一時的に寒さが戻る日もあります。そんな一時的な冷え込みを「花冷え」といい、また桜が咲く時期のくもり空を「花曇り」といいます。春の寒暖差は、自律神経を乱す原因になりがちです。結果、風邪をひいたり、おなかの調子が悪くなるなど、体調をくずす子どもや大人も少なくありません。
●生活リズムを整えて元気に過ごそう
この時期は、体温調節がしやすいよう重ね着をしたり、カーディガンや薄手の上着などを活用しましょう。また、自律神経を整えるには、睡眠をしっかりとり、朝、昼、夕の食事をきちんととって生活リズムを整えることが一番です。天気のいい日は親子で体を動かしてリフレッシュするのもおすすめです。
4月の「つくる」:折紙で「うで時計」をつくろう!
子どもにうで時計を持たせるにはまだ早くても、折紙で“マイうで時計”つくってみませんか?新年度が始まる時期は、時間の見通しの意識も芽生えるかもしれませんね。
季節の折紙レシピが載っている『るるぶ 楽しく折って親子で世界一周!旅のおりがみ100』の中から、「うで時計」の折り方をご紹介します。
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4月の「学ぶ」:昆虫、星空・天体、旬の食べものなど
4月の昆虫「アゲハチョウ」の孵化を観察しよう
アゲハチョウは蛹のまま冬を越し、春に羽化(うか)して成虫になります。地域により多少違いがありますが、アゲハチョウがひらひらと舞う姿がよくみられるようになるのは、4月下旬ごろ。羽化したアゲハチョウは、交尾をし、柑橘類の葉の裏に卵を産み、2週間~1カ月ほどで寿命を迎えます。
一方、卵からは、1週間ほど孵化(ふか)し、幼虫が生まれて、柑橘類の葉っぱを食べて育ちます。ユズやミカンなどの葉っぱの裏に、丸くて小さい黄色などのつぶがついていたら、それはアゲハチョウの卵です。毎日観察したら、感動的な孵化の様子や幼虫の脱皮の様子を見られるかもしれません。
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4月の花「チューリップ」各地でチューリップまつりも
春の花というと、代表的なのがチューリップ。花の形のかわいさや色のきれいさで世界中で人気のある植物です。トルコを原産とし、オランダを渡って世界中に広まったといわれていて、品種の数はなんと5000種以上。日本では、富山県と新潟県がチューリップの生産がさかんで、特に富山県は、球根出荷量、品種保数量ともに日本一を誇ります。
チューリップの見ごろは、4月上旬から5月上旬ごろ。色とりどりのチューリップがカーペットのように広がるチューリップ畑は、一見の価値ありです。
4月の星空 「春の宵」と「北斗七星」
画像:国立天文台
●春の宵って?
4月に入ると、日が長くなるのを感じるでしょう。日が暮れてまもない時間を「宵」と言い、「春の宵」は18時半から20時頃をさします。春の宵の美しさは漢詩や俳句にも多く詠まれるほどで、春の季語にもなっています。
●「北斗七星」を探そう
夜空に見えるのは大きな三角形の「春の大三角」。その先から伸びて大きく曲線を描く「春の大曲線」。そしてそれらを探す目印になるのが、子どもにもなじみが深い「北斗七星」です。北斗七星は、おおぐま座の一部で、おしりからしっぽの場所にある7つの星。ひしゃくの形をしていて見つけやすく、特に春の宵はきれいに見えるので、ぜひ探してみてください。また、星が一等台で明るく輝く火星も見えるかもしれません。
●4月の満月は「ピンクムーン」
2024年4月の満月は24日(水)。4月の満月は「ピンクムーン」とも呼ばれますが、月がピンク色に輝くわけではありません。この時期、鮮やかなピンク色の花が多く咲くことから、この名称が付いたそうです。
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4月の旬の食べものは?
●4月が旬のフルーツ
春の果物は、カラフルで香りがいいものがいっぱい。4月になるとそろそろいちごが影を潜め、甘夏や清美オレンジなどの柑橘類が中心になってきます。またルビーレッドという果肉が赤いキウイフルーツやびわが店頭に並びます。
- 甘夏
- 清美オレンジ
- キウイフルーツ
- びわ
など
●4月が旬の野菜
野菜は、山菜や野草がおいしい時期。ゼンマイやワラビ、フキ、タラの芽やたけのこなどが旬を迎えます。また新じゃがいも、新玉ねぎ、新ごぼうなど根菜類の新物も多くみられます。
- ゼンマイ
- フキ
- たけのこ
- 新玉ねぎ
- 新ごぼう
など
●4月が旬の魚
春に旬を迎える魚介類は、うま味成分が豊富でおいしいと言われます。なかでもこの時期の真鯛は、ホルモンの影響で桜色に染まるので、桜鯛と呼ばれ祝い膳には欠かせません。さわら、めばる、しらす、あさりなども4月に旬を迎えます。
- 真鯛
- さわら
- めばる
- しらす
- あさり
など
4月の味覚狩りは、たけのこ掘りや潮干狩りがピーク!
「たけのこ掘り」に出かけよう
たけのこは、春の味覚を代表する食材。成長が早いため、旬の期間はほんの一瞬。収穫時期は地域やたけのこの種類によって異なり、早いところでは2月中旬から、品種によっては5月中旬ごろに旬を迎えるものもあります。
自然を感じながらたけのこを収穫できるたけのこ掘りは、親子で楽しめるアクティビティ。たけのこが地下茎で繁殖する様子を観察するのはいい自然体験に。また、とれたてのたけのこを味わえば、たけのこが苦手な子でも食べられるようになるかもしれませんね。収獲用の道具を貸し出してくれるところや収穫のしかたをレクチャーしてくれるところもあるので、初めてでも手ぶらででも楽しめます。
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潮干狩りへ行こう!
アサリの産卵がピークを迎える3月下旬ころから潮干狩り場がオープンしはじめ、ゴールデンウィークごろまでが特に人気です。4月以降はだんだんと気温があがり、海遊びも楽しくなる時期です。ぜひ家族で出かけてみましょう。
<全国の潮干狩り場>
北海道 / 関東(東京・神奈川・茨城) / 千葉 / 愛知 / 近畿(三重・大阪・兵庫) / 中国・四国(山口・香川) / 九州(福岡・佐賀・大分・鹿児島)
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4月のおすすめイベント・スポット
※順次更新
ソメイヨシノの桜前線は、4月下旬の北海道に向けて日本列島を縦断中です。ソメイヨシノが終わったエリアでも、ヤエザクラやシダレザクラ、ヤマザクラ、シバザクラなど、4月下旬までお花見を楽しめるスポットが多数あります。2024年の桜をぜひお見逃しなく!