京都府の特徴をまとめたマンガや、覚えておきたい場所がわかる地図で、楽しく地理を学べます。県庁所在地や人口、面積などの基本データも掲載。気候や地形、産業、歴史、名産などを覚えてから、京都府を家族で旅行すると、さらに理解が深まります。楽しく学べるおすすめの観光スポットもチェックしましょう。
この記事の前半は「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」から抜粋してまとめたものです
関西の特徴マンガ・地図の記事
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地理・気候カンタン説明&基本データ
南北に長い形で、北は日本海に面しているよ。北部の冬は北西の季節風の影響を受け、南部は「夏暑く、冬寒い」といわれる内陸の気候。京野菜や宇治茶の栽培がさかんで、西陣織などの工芸品が伝統を守りながら受けつがれているよ。
<京都府の基本データ>
県庁所在地 | 京都市 |
---|---|
旧国名 | 山城・丹波・丹後 |
人口 | 259万1000人(13位) |
人口密度 | 562人/平方キロメートル(10位) |
面積 | 4612平方キロメートル(31位) |
県の花 | シダレザクラ |
県の木 | キタヤマスギ |
県の鳥 | オオミズナギドリ |
ゆかりの人物 | 紫式部(小説家・歌人)、村上春樹(小説家) |
京都府とは?おさえておきたいベスト3
千年の都
約1700年前、奈良盆地中心とする大和地方の国がまわりの国々をしたがえ、ヤマト政権が誕生したよ。ヤマト政権は日本の政治の中心となり、やがて大王(おおきみ)は天皇とよばれ、794年、桓武天皇のときに都が平安京(京都)にうつされたんだ。それから首都が東京にうつるまでの約1100年間、政治を行うところが鎌倉や江戸にうつっても、京都は日本の都として栄えたんだ。
伝統の技術
長い間、文化の中心地として栄えた京都には、西陣織、京友禅、清水焼など、伝統の技術によってつくられる工芸品が数多くあるよ。
古都京都の文化財
平安時代から江戸時代まで、日本の都として栄えた京都には、貴重な建物が数多く残っているよ。「清水の舞台から飛びおりる」という言葉のもとになった清水寺(きよみずでら)。10円玉にえがかれている平等院、金閣(鹿苑寺/ろくおんじ)、銀閣(慈照寺/じしょうじ)、二条城など、京都府を中心に17の歴史ある建物が「古都京都の文化財」として世界遺産にも登録されたんだ。これらの建物を見るために、京都には世界中から多くの観光客がおとずれているよ。
京都府の特徴をマンガで覚えよう
地図(イラストマップ)で学ぼう!
1.天橋立
天にかかる橋
宮津湾と内海の阿蘇海を2つにわけるように、約3㎞にわたって砂州に松林が続くよ。現在は、砂浜側が波にけずられ、かつての姿にもどす努力が続けられているんだ。
2.嵐山
桜と紅葉の名所
春は桜、秋は紅葉の名所として知られている。桂川にかかる渡月橋を中心とした地域で、嵐山駅からの道筋には、今も人力車が行き交っているよ。
3.平安京
かつての日本の首都
794年、桓武天皇が山城国(京都府南部)に都をつくった。唐(中国)の都・長安にならってつくられているんだ。京都市には、碁盤の目のように区ぎられた町なみ(条坊制)の一部が今も見られるよ。
4.清水寺
都を眺めるひのき舞台
平安時代の征夷大将軍・坂上田村麻呂によって建てられたといわれる寺で、古くから庶民に親しまれてきたんだ。本堂のせり出した部分は「清水の舞台から飛びおりる」という言葉のもとになったよ。
「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」
この記事のここまでの内容は、「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」から抜粋して作成しています。オールカラーの本誌には、全47都道府県のおもしろくてためになる情報が満載!各都道府県のより詳しい情報やクイズ、さらに付録として壁に貼れるA2サイズの地図ポスターも付いています。
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一度は行きたい!京都府の自然・名所
保津川下り(京都府/亀岡市)
ほづがわくだり
かつての舟運がスリル満点の遊船に!
もっとも急流になるのが小鮎の滝
JR亀岡駅から徒歩10分ほどで保津川下り乗船場。乗船場から嵐山の下船場まで、約16kmの渓流を約2時間で下る船旅だ。保津川下りの遊船は、かつて丹波地方の産物を京に送るために開かれた舟運の名残りでもある。船上から桜、紅葉などのほかに、カエルやライオンの姿をした岩や、ホオジロ、セキレイなどの野鳥も間近に見ることができる。激流に入ると、ジェットコースターさながらのスリルが楽しめる。雨天はテント張り、冬期はお座敷暖房船が運航する。
竹林の小径(京都府/京都市)
ちくりんのこみち
青々とした竹林が続く約400mの小径
野宮神社から天龍寺の北側を通って大河内山荘庭園へ通じる長さ400mほどの見事な竹林の小径。青々とした竹は空を覆うほど高く、晴れた日は竹林からもれる日差しを浴びて、気持ちよく散策できる。天気が悪いと昼でもほの暗いがそれもまた趣がある。夕暮れ時も幻想的で、まるで異次元に迷い込んだかのよう。京を代表する風景であり、テレビドラマなどにもよく登場する。
琴引浜掛津海水浴場(京都府/京丹後市)
ことひきはまかけづかいすいよくじょう
踏みしめると琴の音が聞こえる鳴き砂で有名
浜の一部ではドンドンと太鼓のような音がするところも
丹後半島の付け根に位置する琴引浜は、乾いた砂をこするように踏みしめて歩くと、キュッキュッと琴のような音がする全長1.8kmの鳴き砂の浜。国指定名勝・天然記念物であり、環境省の「残したい日本の音風百選」や「日本の渚百選」に選ばれているほど美しい浜で、7月上旬~8月中旬には東端の琴引浜遊[あそび]海水浴場とともに琴引浜掛津海水浴場が開設される。透明度の高い水質と禁煙ビーチでも知られ、シャワーやトイレ、脱衣所、浜店を完備した人気の海水浴場として多くの人々で賑わう。
京都府の歴史・文化がわかる観光スポット
元離宮二条城(京都府/京都市)
もとりきゅうにじょうじょう
大政奉還など江戸時代の重要な舞台
京都市元離宮二条城事務所 / 豪壮な御殿建築が見られる国宝二の丸御殿
徳川家康が京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所として慶長8年(1603)に築城。後に3代将軍家光の時代、後水尾天皇行幸に伴い大改修が行われ、現在の規模となった。堀を巡らし石垣に囲まれた広大な城内は、二の丸御殿(国宝)、本丸御殿(重要文化財)、二の丸庭園(特別名勝)などからなる。豪壮な外観に反して内部はきらびやかさに満ちている。二の丸御殿の障壁画(一部重要文化財)は狩野派の作で、『松鷹図』などがよく知られている。本丸御殿は京都御所内にあった桂宮家の御殿を移築したもの。令和6年(2024)2月現在、本丸御殿は修復工事中のため見学不可。
幕末維新ミュージアム 霊山歴史館(京都府/京都市)
ばくまついしんみゅーじあむ りょうぜんれきしかん
幕末維新に活躍した志士たちの資料を展示
龍馬や新選組の資料を豊富に展示
幕末・明治維新専門の歴史博物館。坂本龍馬や新選組、西郷隆盛、木戸孝允など幕末維新に活躍した志士たちの資料を展示する。坂本龍馬暗殺で使われた刀や近藤勇、土方歳三の愛刀の実物展示は必見。映像も充実し、池田屋事件の再現模型も展示。京都東山にあり、坂本龍馬の墓のある霊山護国神社に隣接している。
平安神宮(京都府/京都市)
へいあんじんぐう
京都三大祭の一つ「時代祭」を毎年開催
枝垂れ桜の名所としても知られる
明治28年(1895)に平安遷都1100年を記念して創建された神社で桓武天皇と孝明天皇を祀る。社殿は平安京の正庁である朝堂院を約8分の5に縮小して復元されたもの。朱塗りの社殿に境内の白砂が映え、平安京の雅な雰囲気が漂う。本殿を取り囲むように広がる約3万平方mにおよぶ回遊式庭園である神苑は、春の紅しだれ桜や初夏の花ショウブなど、四季折々に美しい景色が広がる。毎年10月22日の時代祭は平安神宮の祭礼で京都三大祭の一つ。
平等院(京都府/宇治市)
びょうどういん
鳳凰堂は10円玉に刻まれているよ
平等院 / 平等院鳳凰堂
平安後期の永承7年(1052)に、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺に改めたのが始まり。平安貴族が夢見た極楽浄土を形にした鳳凰堂(国宝)は十円玉にも刻まれ、その優美な姿はあまりにも有名。当初は広大な伽藍を誇ったが戦火で大半を焼失。現在残るのは鳳凰堂だけ。また、鳳翔館では国宝の梵鐘や屋根の鳳凰などを展示している。鳳凰堂の内壁を飾った雲に乗って楽器を奏でる雲中供養菩薩像も半数の26体が展示されている。
福知山城天守閣(京都府/福知山市)
ふくちやまじょうてんしゅかく
石垣に当時の面影が残る明智光秀ゆかりの城
明智光秀が織田信長の命を受けて、天正7年(1579)に築城した。現在の天守閣は昭和61年(1986)に再建されたもので、内部は明智光秀や福知山城、城下町に関する資料を展示している。野面積みの石垣は、築城当時のまま。近隣寺院からかき集めた五輪塔なども転用されている。
京都府の産業を学べる観光スポット
西陣織会館(京都府/京都市)
にしじんおりかいかん
着物ショーと手織り体験などで西陣織にふれる
束帯・十二単体験。本格的な衣装を身にまとい、平安時代の雅の世界を体験
伝統の技光る職人の実演、歴史的史料の展示など西陣織の魅力に触れることができる。前日までに予約をすれば、小紋を着ての散策や舞妓・芸妓・十二単体験、西陣ならではの手織体験(ともに有料)が楽しめる。また、2階「きものの館」では帯・きものなどを産地適正価格で販売しており、落ちついたスペースでゆっくり買い物ができる。
京友禅体験工房 丸益西村屋(京都府/京都市)
きょうゆうぜんたいけんこうぼう まるますにしむらや
手軽なる京友禅入門コースがおすすめ
友禅染体験作品例。型紙を用いていろいろな作品に模様を染められる
明治38年(1905)創業の丸益西村屋は手描友禅などの染色を手掛けてきた老舗の染物屋。その技術を知ってもらいたいと始めた体験工房がここ。京町家「繭」と名付けられた工房の建物は、大正末期から昭和初期に建てられた建物で、「鰻の寝床」と呼ばれる奥行きの深い町家の構造を生かして改装したもの。3コースある京友禅体験では、ハンカチや風呂敷に「摺込友禅」という技法で絵柄を染め入れる京友禅入門コースが手軽。風呂敷包み方教室やお箸&京友禅のお箸入れ作り体験なども楽しい。
黒谷和紙会館(京都府/綾部市)
くろたにわしかいかん
歴史ある手すき和紙の里でハガキ漉き体験
舞鶴市との境に近い黒谷地区は800年の歴史をもつ手漉き和紙の里。1枚1枚職人の手仕事で作られる黒谷和紙は、丈夫で長持ちするのが特徴で、名刺入れ、座布団、ポーチ等の加工品のほか、ハガキ、便箋、原紙なども販売している。予約すれば、ハガキ漉き体験もできる(5名以上~、1人1000円)。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
47都道府県の特徴マンガ・地図の記事
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