和歌山県の特徴をまとめたマンガや、覚えておきたい場所がわかる地図で、楽しく地理を学べます。県庁所在地や人口、面積などの基本データも掲載。気候や地形、産業、歴史、名産などを覚えてから、和歌山県を家族で旅行すると、さらに理解が深まります。楽しく学べるおすすめの観光スポットもチェックしましょう。
この記事の前半は「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」から抜粋してまとめたものです
関西の特徴マンガ・地図の記事
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地理・気候カンタン説明&基本データ
紀伊半島の南西部にあり、南北に長い形をしているよ。北部は降水量が少なく、南部は1年を通してあたたかい気候。また、台風の主な進路にある。くだものの栽培がさかんで、世界遺産に登録された霊場など、多くの観光地があるよ。
<和歌山県の基本データ>
県庁所在地 | 和歌山市 |
---|---|
旧国名 | 紀伊 |
人口 | 93万5000人(40位) |
人口密度 | 199人/平方キロメートル(29位) |
面積 | 4725平方キロメートル(30位) |
県の花 | ウメ |
県の木 | ウバメガシ |
県の鳥 | メジロ |
ゆかりの人物 | 徳川吉宗(将軍)、溝端淳平(俳優) |
和歌山県の特徴をマンガで覚えよう
地図(イラストマップ)で学ぼう!
1.高野山
仏教都市
平安時代に空海が開いた真言宗という宗派の聖地で、100以上の寺が集まっているんだ。その中心として空海によって建てられた道場が金剛峯寺だよ。
2.潮岬
どこまでも続く水平線
本州最南端の岬。もともと島だったけど潮の流れで砂州ができて陸続きになったんだ。潮岬灯台は、1873年に紀伊半島沖を行く船のために建てられたよ。
3.熊野三山
神々をたずね歩く
熊野本宮大社(本宮)、熊野速玉大社(新宮)、熊野那智大社(那智)の3つの神社を熊野三山といい、それぞれ熊野古道で結ばれているよ。
「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」
この記事のここまでの内容は、「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!47都道府県」から抜粋して作成しています。オールカラーの本誌には、全47都道府県のおもしろくてためになる情報が満載!各都道府県のより詳しい情報やクイズ、さらに付録として壁に貼れるA2サイズの地図ポスターも付いています。
3男1女が東大理Ⅲに合格した佐藤ママも、「中学受験に役立つ!」と推薦していますよ。
一度は行きたい!和歌山県の自然・名所
那智の滝(飛瀧神社)(和歌山県/那智勝浦町)
なちのたき(ひろうじんじゃ)
人々の信仰を集める落差133mの大瀑布
熊野那智大社提供
那智四十八滝のなかの一の滝を那智の滝とよぶ。高さ133m、幅13mもある大瀑布で、国の名勝。勝浦の海上や那智山へ向かう山道から見えることも。滝壺近くへは那智山上にある飛瀧神社の鳥居をくぐって、老杉に囲まれた石段を降りていく。やがて、轟音とともに、切り立った崖から純白の布を垂らしたように落下する滝が現れる。滝の背後には那智の原始林(天然記念物)が広がり、暖地性の植物を中心に300種に及ぶ植物の宝庫となっている。
橋杭岩(和歌山県/串本町)
はしぐいいわ
一直線に並ぶ大小40もの奇岩群
自然が造った岩の彫刻、橋杭岩
海岸から大島に向かって延長850m、一直線に並ぶ大小40もの奇岩群(名勝・天然記念物)。その規則的な並び方が、橋の杭に似ていることからこの名が付いた。第3紀層の軟らかい頁岩[けつがん]が波によって浸食され、石英粗面岩の岩脈だけが断続して残ったもの。弘法大師と天の邪鬼が、一晩で橋を架ける競争をし、杭にするための巨岩だけが残ったという伝説もある。
千畳敷(和歌山県/白浜町)
せんじょうじき
荒波の浸食が生み出した岩畳が広がる
その名のとおり、広大な岩畳が続く
湯崎の南約1km、瀬戸崎の先端にある今から約1800万年前から1500万年前にできた大きな白い岩盤。柔らかい砂岩でできているため、長年の荒波の浸食によって石畳ならぬ岩畳のような地形が造り出された。広い岩畳は、何層もの階段状になっているので、容易に先端の波打際まで歩いて行ける。風の強い日は波が岩に砕け散って豪快。夕景もまた美しい。
奈良県の歴史・文化がわかる観光スポット
和歌山城(和歌山城公園)(和歌山県/和歌山市)
わかやまじょう(わかやまじょうこうえん)
紀州徳川家の居城としての歴史をもつ
和歌山城は天正13年(1585)、豊臣秀吉が弟秀長に命じて築城し、藤堂高虎らが普請した。桑山、浅野の時代を経て元和5年(1619)、徳川家康の10男・頼宣が入城。明治の廃藩置県まで徳川御三家の一つ、紀州徳川家の居城として使われた。岡口門(重要文化財)と紀州の青石を使った野面積みの石垣などは当時のもの。戦後復元された天守閣は刀や鎧等の展示室を備え、紀ノ川の眺めがすばらしい。西之丸庭園は名勝に指定されており、紅葉が見事な事から紅葉渓庭園とも呼ばれる。
友ケ島(和歌山県/和歌山市)
ともがしま
戦時中の砲台跡が残る無人島群
瀬戸内海国立公園に浮かぶ沖ノ島、地ノ島、神島、虎島の4つの島々の総称。無人島で明治時代から第2次世界大戦終戦時までの砲台跡がいくつか残る。沖ノ島へは船で渡ることができ、ハイキングやキャンプ、史跡巡りなどが楽しめる。
道成寺(和歌山県/日高川町)
どうじょうじ
安珍清姫伝説で有名な和歌山県最古の寺
安珍清姫伝説の残る寺
大宝元年(701)建立。和歌山県下に現存する最古の寺。若く美しい安珍に心を奪われた清姫は募る思いから大蛇となり、道成寺の釣鐘に隠れた安珍を炎で燃やし、自らは入水したという伝説が残る。62段の石段を上り、朱塗りの仁王門(重要文化財)をくぐると、正面に本堂(重要文化財)、右手に安珍清姫伝説の鐘楼跡がある。宝仏殿には平安前期作の木造千手観音立像(国宝)や脇侍の日光・月光菩薩像(国宝)をはじめ、数々の文化財を安置。縁起堂では、寺の縁起と安珍清姫伝説の絵とき説法(約40分)も、随時行う。
和歌山県の産業を学べる観光スポット
紀州備長炭記念公園(秋津川振興会)(和歌山県/田辺市)
きしゅうびんちょうたんきねんこうえん(あきつがわしんこうかい)
紀州備長炭の炭窯の見学、発見館、食事処など
火の粉が舞い上がる窯出しの様子。備長炭がこの世に生まれ出る瞬間だ
和歌山県の無形文化財である紀州備長炭は、田辺市秋津川が発祥の地。硬質で純度が高く、遠赤外線を発して食べ物をおいしく焼き上げる燃料としてだけではなく、飲料水の浄化など多彩な活用法がある。この施設では炭窯の見学ができ、備長炭マドラーなど、各種の備長炭製品も販売している。園内には、炭窯、炭を使った商品を取り揃えている売店、炭の資料などを展示している発見館、炭を使った料理を提供している食事処「備長の郷」があり、いろいろと楽しめる。
紀州梅干館(和歌山県/みなべ町)
きしゅううめぼしかん
梅の名産地で梅干しの製造工程を見学
梅のおいしさなどがわかる紀州梅干館
工場に併設されており、梅干しの製造工程が見学できるほか、パネル展示室で梅の歴史や効用などの資料を掲示。紀州梅干や梅関連食品の直売所もある。通年、1名からでもできる「マイ梅干し作り体験」は所要30分(要予約)。世界に一つのオリジナル梅干しを作ってみよう。
太地町立くじらの博物館(和歌山県/太地町)
たいじちょうりつくじらのはくぶつかん
捕鯨の歴史を伝える展示やクジラショーも!
太地町立くじらの博物館提供 / 外観
太地町は400年以上にわたって、クジラと深く関わってきた「クジラの町」として知られている。町内に位置する太地町立くじらの博物館は、鯨類に特化した全国でも数少ない施設だ。捕鯨の歴史や文化、そして鯨類の生態に関する資料を展示するほか、鯨類を中心とした熊野灘に生息する様々な生き物を展示するなど、博物館と水族館の要素を併せ持った展示を特徴としている。ショーやふれあいイベントも充実しており、五感で体験し、楽しみながら「クジラ」について学ぶことができる施設となっている。
東京にある和歌山県のアンテナショップ
わかやま紀州館(東京都/千代田区)
わかやまきしゅうかん
紀州南高梅や旬の農産物などがずらり
紀州館正面1
和歌山県のアンテナショップ。物産コーナーには、紀州南高梅や地酒、旬の農産物などが豊富にそろう。また和歌山が誇る世界遺産の高野山、熊野三山をはじめとする県全域の観光情報をパンフレットなどで紹介している。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
47都道府県の特徴マンガ・地図の記事
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